練馬区と和光市の境界付近を流れる白子川。その沿川には、台地の縁辺にできた斜面や緑地があり、湧水が見られる場所もあります。

その一つが、白子川沿いにある「越後山の森緑地」です。
越後山の森緑地は、白子川の景観と一体となった緑豊かな場所として、練馬区によって保全されています。周辺には湧水が見られる場所もあり、白子川流域ならではの地形と水の関係を感じられるエリアです。
今回、2026年9月の雨の多い時期を経て周辺を訪れたところ、普段とは少し違った光景が見られました。
雨のあと、湧水地の水位が上昇

フェンス越しに見える湧水地には、普段よりも多くの水がたまっていました。
水位はかなり高くなっており、これまで見てきた様子と比べても、水量の多さが目立ちます。

白子川周辺は、台地の縁辺から地下水が湧き出す「崖線タイプ」の湧水が見られる地域です。東京都環境局によると、雨水が地中に浸透して地下水となり、台地の崖下などから湧き出すのも湧水の特徴の一つです。
今回の水量の増加についても、降雨との関係が考えられますが、現地で見た水位の変化だけから、その原因を断定することはできません。
ポンプで水を排出する光景も

さらに、この日は湧水地にたまった水をポンプで排出する作業が行われていました。
ゴボゴボと音を立てながら水をくみ上げるポンプ。その光景からは、この場所にかなりの量の水が集まっていることがうかがえます。
普段は静かな緑地ですが、雨のあとには、地下からの水の動きを目にすることができます。
白子川流域では、湧水が川の水源の一部となり、豊かな自然環境を支えてきました。練馬区も、白子川周辺について、河川の流れと湧水が地域の自然や緑を育んできたことを紹介しています。
身近な場所で感じる「水の流れ」

都市化が進んだ現在でも、白子川沿いには台地と崖線、湧水、川という地形のつながりが残されています。
普段歩いているだけでは気づきにくい地下の水の動きも、雨のあとには目に見える形で現れることがあります。
今回見た湧水地とポンプ排水の光景も、白子川沿いに残る「水のまち」としての一面を感じさせる出来事でした。






