「電気」と「珈琲」——普通ではちょっと考えられないような2つの業種がひとつになったお店が、練馬春日町にあります。その名も「志村電機珈琲焙煎所」。


練馬春日町駅から豊島園通りを進み、豊島園の手前の角地を目指すと、開放的でどこか温かみのあるお店が見えてきます。


店頭にはベンチが置かれ、ふらっと立ち入りたくなるオープンな作り。扉をくぐると、店内には挽き立て・煎り立ての香ばしいコーヒーの香りが心地よく充満しています。


家電とコーヒーが同居する、唯一無二の心地よい空間

テーブル席に座りふと横目をやると、店内には電球やコード、リモコンといった日常の家電製品が無造作に並べられています。

スタッフの方に伺うと、なんと店内に並んでいるものだけでなく、倉庫にもしっかりと電化製品の在庫があるのだそう。「志村電機」としての営業も継続しており、コーヒーを楽しみながら家電の相談までできてしまうという、全国的にも珍しいスタイルです。

注文したコーヒーが運ばれてくると、立ち上る素晴らしい香りに包まれます。カップにはたっぷりと注がれており、一口飲むと日々の慌潮正しさを忘れさせてくれるような、ほっと一息つける素敵な時間が流れます。
2つの歴史が出会って生まれたお店

なぜ、電気屋さんとコーヒーショップがひとつになったのでしょうか? そこにはご夫妻の歴史と想いが詰まっていました。
- 1968年「志村電機」の創業
練馬の街の電気屋さんとしてスタート。家電の販売や修理、電気工事などを通じて、長年にわたり地域の暮らしを支えてきました。現在も電気部門があり、コーヒーだけでなく家電の相談ができるのも特徴です。

- 1975年「東京珈琲」の創業
墨田区東向島でコーヒー豆の焙煎・卸売業をスタート。その後1997年から「Mr.Beans」の店舗展開につながるなど、長年培われた焙煎技術と知識が現在のお店へと受け継がれています。

- 2018年10月 電気店とコーヒー店が一つに
志村大次郎さん・麗美さん夫妻がそれぞれの専門分野を生かし、長年別々に営んできた電気店とコーヒー店を統合。「志村電機珈琲焙煎所」として新たなスタートを切りました。翌2019年には店舗改装を行い、現在のスタイルへと生まれ変わりました。

家業を守りながら、夫婦それぞれの専門性と夢をひとつの場所で実現したからこそ、地域の人々に愛される温かい雰囲気が生まれています。
豊富な生豆と、街の遊び心


店内では、常時20種類以上の多彩な生豆を取り扱っています。コーヒーマイスターに好みの味や焙煎度合いを相談し、100gから注文できるのが魅力。焙煎時間は約5〜8分で、注文に合わせてその場で豆を煎ってもらえます。自分好みの一杯を探すだけでなく、焙煎の様子を眺めながら待つ時間も楽しめます。

また、帰り際に外観を眺めていると、「Tips for using magic」という気になる表記を発見。街の風景の中にふと現れるこうした遊び心も、お店の密かな魅力です。
おわりに

街の歴史を支えてきた電気屋さんの安心感と、本格的な焙煎コーヒーの深い味わい。一見不思議な組み合わせですが、一度足を踏み入れればその居心地の良さに魅了されるはずです。

練馬春日町や豊島園周辺を訪れた際は、ぜひ「志村電機珈琲焙煎所」で特別な日常の一杯を味わってみてはいかがでしょうか。
※歩いてすぐの場所に茶房もオープンされています。
【店舗情報】

- 店名:志村電機珈琲焙煎所
- 住所:東京都練馬区春日町1-11-1
- アクセス:
- 都営大江戸線「練馬春日町駅」から徒歩約10分(豊島園方面へ進む)
- 西武豊島線・都営大江戸線「豊島園駅」から徒歩約10分






