練馬区田柄にある文具店「ワカナ堂」が、2026年9月30日をもって閉店しました。

夏ごろから店頭では30%オフのセールが行われていました。当時はセールとして受け止めていましたが、今思えば、閉店に向けた在庫整理だったのかもしれません。


店頭には、閉店のお知らせが掲示されていました。
「このたび、2026年9月30日をもちまして、文具店『ワカナ』を閉店することとなりました。長い間お引き立てを賜り、心より感謝申し上げます。皆様のおかげで今日まで店を続けることができました。本当にありがとうございました。」


長年にわたって地域で営業してきたお店からの、感謝の言葉がつづられていました。

こちらこそ、お世話になりました。
どうもありがとうございました。
団地の一角にあった文具店


ワカナ堂があったのは、田柄の団地の1階。住宅に囲まれた場所で、地域の暮らしに寄り添ってきたお店です。


裏手にある建物では改修工事も行われていました。長い年月のなかで、団地や周辺の風景も少しずつ変わっていくようです。
農地から住宅地へと変化した田柄

練馬区の資料によると、1948(昭和23)年ごろの田柄地区は、その大半が農地でした。

戦後の住宅需要や都市化によって、田柄の風景は大きく変わっていきます。

田柄第二小学校は1970(昭和45)年に開校。当時の児童数は1,023人でした。こうした記録からも、1970年代前後に地域の住宅化が進み、子どもたちが増えていったことがうかがえます。


ワカナ堂があった団地も、そうした時代の地域の変化を伝える場所の一つです。
東京都の都営住宅資料では、所在地である練馬区田柄2丁目43番地の1号棟について、1974年7月5日竣工と記録されています。1970年代に整備された住宅地の一角にワカナ堂があったことが分かります。
半年間で、地域の文具店がまた一つ閉店

2026年4月には、赤塚第三中学校の近くにあった今井文具店も閉店しました。それから約半年後、今度は田柄のワカナ堂が閉店することに。

地域で長く営業してきた文具店が、相次いで姿を消すことになりました。

学校で使うノートや鉛筆など、必要なものを身近なお店で買う。そんな日常の風景も、少しずつ変わっているのかもしれません。

2026年9月30日をもって閉店したワカナ堂。

長年にわたり、地域の暮らしを支えてくださり、ありがとうございました。







