都営三田線「新高島平駅」から徒歩約5分。東京都中央卸売市場 板橋市場のすぐ目の前で、長年にわたり地域住民や市場関係者の胃袋を温かく満たし続けてきた「和洋料理 この実」が、2026年7月10日をもって閉店しました。


昭和54年(1979年)の創業以来、実に47年もの間、この地で明かりを灯し続けてきた名店の突然の幕引きに、地域には寂しさが広がっています。
店頭に掲げられた、店主からの温かくも切実なメッセージ

お店の入り口には、店主からの感謝とリタイアを告げる張り紙が掲げられています。
「昭和54年に創業、47年間営業させて頂きましたが、年齢には勝てず2026年7月10日をもってリタイヤすることにいたしました」


長きにわたり暖簾を守り続けてこられた店主の、これまでの弛まぬ努力と温かい人柄が伝わってくる言葉です。オーナーのご高齢化という避けられない現実を前に、感謝とともに「本当にお疲れ様でした」と言葉を贈りたくなります。
名残惜しそうに集まる常連客と、店頭に並ぶ歴史の足跡


閉店後の店頭には、お店で長年使われてきた食器や調理器具、そして職人の魂を感じさせる『日本料理技法』と題された本などが並べられており、かつての厨房の活気を感じさせます。

通りがかる常連さんたちが足を止め、寂しそうにその様子を見つめながら思い出を語り合う姿がとても印象的でした。
丁寧につくられた「銀むつの味噌漬け焼き」や、お肉の旨味が詰まったしょうが焼きなど、お肉からお魚まで何を食べても本当に美味しく、まるで実家に帰ってきたかのような安心感を与えてくれる場所でした。
高島平エリアの“大切な灯り”がまた一つ

西高島平・新高島平エリアの食を支えてきた、歴史ある貴重な個人店がまた一軒、その灯りを消すことになりました。
47年間、この街に美味しい料理と温かい時間を提供し続けてくださった「この実」の店主、そしてご家族の皆様に、心からの感謝を込めて。長い間、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。






