5月5日「こどもの日(端午の節句)」には、菖蒲の葉や根を入れたお風呂に入る「菖蒲湯(しょうぶゆ)」という風習があります。
自宅で菖蒲湯に入るのもいいですが、たまには銭湯に足を運んでみると、菖蒲を買ってくる手間もかかりませんし、何より広い湯船に足を延ばして入ると気持ちいいですよ。
菖蒲(しょうぶ)湯の由来

菖蒲湯に入る風習は、古代中国の端午の節句に、邪気を払い無病息災を願って菖蒲を用いたことが始まりとされています。日本に伝わってからは、菖蒲の葉の形が武士の刀に似ていることや、「尚武(武道を重んじること)」という言葉に通じることから、特に男の子の成長を願う行事として定着しました。
効果
菖蒲には、血行促進や鎮痛効果があると言われています。また、独特の香りにはリラックス効果もあるそうです。こどもの日に菖蒲湯に入ることで、子供たちの健やかな成長を願い、厄除けの意味も込められています。
入り方
- そのまま入れる: 菖蒲の葉を束ねてそのまま湯船に入れるのが簡単です。
- 刻んで入れる: 葉を細かく刻んで、布袋やネットに入れてから湯船に入れると、香りがより強く楽しめます。
- 抽出液を使う: 刻んだ葉に熱湯を注ぎ、しばらく置いてからその抽出液を湯船に入れる方法もあります。
菖蒲枕
菖蒲の葉を子供の頭に巻いて「頭が良くなるように」と願う風習や、枕の下に敷いて寝る「菖蒲枕」という風習もあります。
5月5日は銭湯で菖蒲湯
こどもの日には、ぜひご家族で菖蒲湯に入って、日本の伝統文化に触れてみてください。銭湯や温泉施設などでも、この時期に菖蒲湯を用意しているところがありますよ。

成増周辺の銭湯のご紹介
初音湯

初音湯は、東武東上線成増駅から徒歩10分の場所にある銭湯です。
2021年にリニューアルされ、清潔感のある空間で、ジェットバス、電気風呂、水風呂、サウナなどの設備があります。
サウナは別料金で楽しめます。薬湯も実施しており、楽しく気持ちよく入浴できるお風呂です。
電気風呂はかなりびりびりとしびれます。シャンプーなども備えお気があるのが助かります。
浩乃湯

浩乃湯は、埼玉県和光市にある昔ながらのレトロな銭湯です。
岩風呂(湯滝付き)、富士山のペンキ絵、開放的な高天井が特徴です。お湯は武蔵野台地の良質な地下水を使用しており、薪で沸かしています。また、映画やテレビのロケ地としても使われています(堤真一や哀川翔さんも入ったとか)。営業時間は15:00~20:30で、定休日は月曜日と火曜日です。
地下水をくみ上げて薪で沸かす昭和ストロングスタイルの銭湯で、湯船に浸かると温泉に入った後のように疲れがス~と抜けていきます。
岩の湯



岩乃湯は、東武東上線下赤塚駅から徒歩5分、または東京メトロ地下鉄赤塚駅から徒歩8分の場所にある銭湯です。ジェットバス、バイブラ、水風呂、立ちシャワー、サウナなどの設備があります。日替わり薬湯も実施しており、庭を眺めながら入浴できる開放的な空間が特徴です。ロビーも広くてくつろげます。営業時間は15:30~23:00、日曜日は13:00~21:00で、定休日は毎週木曜日と金曜日です。猫もいるようです。
猫好きにはたまらない、銭湯です。赤塚の地域の方の交流の場にもなったりしています。
極楽湯
極楽湯 和光店は、埼玉県和光市にある日帰り温泉施設です。
成増駅からバスで約10分、無料駐車場も200台分完備されています。地下1000mから湧き出る天然温泉が楽しめ、ジェットバス、シェイプアップバス、露天岩風呂、露天檜風呂、サウナなど種類豊富なお風呂があります。お食事処やマッサージ、ヘアカット、ゲームコーナーなど、お風呂上りも楽しめる施設が充実しています。営業時間は平日9:00~翌2:00、土日祝日7:00~翌2:00です。
東京の地下には地層に含まれる植物性の有機物が溶け込んだ黒湯があるそうで、極楽湯和光店でも地下1,000メートル付近から黒湯をくみ上げています。有機物を含む黒湯は、肌をしっとりさせる効果や、保温効果を高めるなどの効能があると言われています。そのため、黒湯は美肌の湯としても人気があります。