【江古田】創業99年の「浅間湯」が10月1日から休業へ 事業承継で新たな銭湯へ

西武池袋線・江古田駅の北口を出て細い商店街を進むと見えてくる、茶色の落ち着いた雰囲気を纏う建物。

武蔵野音楽大学や日本大学芸術学部などの大学が近くに位置し、学生や若者をはじめ多くの地域住民に親しまれてきた銭湯「浅間湯(せんげんゆ)」が、2026年10月1日から12月11日まで改装工事のため休業に入ります。

創業から長きにわたり地域を温め続けてきた歴史と、今回のお知らせ、そして浅間湯ならではの魅力についてご紹介します。

10月1日〜12月11日まで改装休業。事業承継により新たなスタートへ

店頭のお知らせによると、今回の休業は改装工事に伴うもの。店主様も年齢を重ね今後の継続が難しくなってきた中、「東京都の公衆浴場承継マッチング事業」を活用し、今後は「合同会社OFURO WORKS」へ経営が引き継がれるとのことです。

東京都内でも銭湯の減少が続く中、こうして経営が承継され、街の銭湯の灯が絶やさずに守られる取り組みは、銭湯ファンにとっても非常にありがたいニュースです。

休業にあたり、お店からは昭和2年の創業時から長年支えてくれた地域住民への深い感謝とともに、

「新しく生まれ変わる銭湯を楽しみにお待ち頂けましたら幸いです」

というあたたかいメッセージが寄せられています。

まもなく創業100年。江古田の街と歩んできた歴史

浅間湯の創業は1927年(昭和2年)。2026年で創業99年を数え、来年2027年にはいよいよ100周年の節目を迎える老舗銭湯です。

現在の茶色の建物は1983年(昭和58年)に建て替えられたものですが、昭和初期から一貫して江古田の商店街・学生街・住宅街が交差するこの場所で、街の移り変わりを見守り続けてきました。

かつては下宿学生たちの憩いの場として、現在では「たまには大きな湯船に浸かりたい」という近隣住民やファミリー層を中心に愛されています。

老舗なのにちょっと個性的!浅間湯の見どころ・魅力

単なる「昔ながらの銭湯」にとどまらない、江古田らしいユニークな見どころも浅間湯の大きな特徴です。

1. 入口で出迎えてくれる「名物たぬき」

浅間湯のシンボルといえば、店頭に鎮座する大きなたぬきの置物。近隣に住んでいた大学教授が海外へ渡る際、先々代の店主へ寄贈したと伝えられており、約70年もの間、浅間湯とともに歴史を刻んできました。

館内にはたぬきの剥製があるほか、2階のレンタルスタジオにも「ラクーン」と名付けられるなど、まさに“たぬきに愛された銭湯”です。

2. 「家族愛」をテーマにしたモザイクタイル画

浴室に入って目を引くのが、壁面いっぱいに広がる色鮮やかなモザイクタイル画です。一般的な銭湯でよく見られる富士山などの風景画とは異なり、男女の浴室にまたがる抽象的なデザインとなっています。

先代が「ユニークな壁画にしたい」と芸大の先生にデザインを依頼して創られたもので、そのテーマは「家族愛」。芸術の街・江古田ならではの特別な空間が広がっています。

リニューアルオープンを楽しみに待ちたい

浅間湯の現在の入浴料は東京都統一料金の600円。ジェットバスやバイブラ、水風呂、サウナなど充実した設備を備え、長年人々の疲れを癒やしてきました。

店主の想いと地域への感謝、そして新しい経営陣へのバトンタッチを経て、浅間湯は12月中旬に営業再開を予定しています。

閉店ではなく、承継。昭和2年から続く江古田の銭湯が、次の時代へ。リニューアル後、どのような浅間湯になるのか今から楽しみです。

【店舗概要】浅間湯(こみゅにてぃせんとう 浅間湯)

  • 所在地: 東京都練馬区栄町38-3 浅間湯ビル
  • アクセス: 西武池袋線「江古田駅」北口より徒歩約2分
  • 営業時間: 16:00~23:30(※休業前時点)
  • 定休日: 金曜日
  • 設備: ジェット、バイブラ、水風呂、サウナ、立ちシャワー 等
  • 休業期間: 2026年10月1日(木)~12月11日(金)予定(※12月中旬リニューアルオープン予定)

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なりチャン

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