西武池袋線・江古田駅の北口を出てすぐ。味のある商店が並ぶ活気ある街並みを抜けると、駅前とは思えないほど豊かな緑に包まれた静寂の空間が現れます。

今回ご紹介するのは、悠久の歴史と富士信仰の面影を今に伝える「江古田浅間神社」です。
江古田浅間神社の基本情報と見どころ


- 鎮座地: 東京都練馬区小竹町1-59
- アクセス: 西武池袋線「江古田駅」北口から徒歩約1分
- 主祭神: 木花佐久夜姫命(このはなさくやひめのみこと)


駅チカでありながら、境内の一歩を踏み入れると都会の喧騒を忘れさせてくれるような落ち着いた雰囲気が広がっています。
最大の見どころ!国の重要有形民俗文化財「江古田の富士塚」


江古田浅間神社を語る上で絶対に外せないのが、境内にそびえる「江古田の富士塚」です。

江戸時代中ごろから昭和初期にかけて、江戸周辺では富士山を信仰する「富士講」が盛んになりました。しかし、誰もが簡単に富士山へ行けるわけではありません。そこで、実際に富士山へ登らなくても富士登山と同じ御利益が得られるようにと各地に築かれたのが「富士塚」です。
江古田の富士塚の特長

- 歴史: 天保10年(1839年)に、下練馬村・中新井村・中村の各講によって構成された「小竹丸祓講」によって築かれたものと考えられています。
- 規模: 高さ約8m、直径約30mと、都内でも大規模な富士塚です。
- 素材: 塚全体が富士山の溶岩で覆われています。
- 登拝道: 小御嶽神社の石碑や天狗像、神猿なども配されており、まさに「ミニ富士山」としての登山道が再現されています。

関東大震災で一度損壊したものの、その後復旧され、1979年(昭和54年)には国の重要有形民俗文化財に指定されました。都内の富士塚の中でも大規模な部類に属し、庶民の富士山信仰を今に伝える貴重な文化財です。
【要チェック】例大祭の開催と富士塚の特別参拝時間について

江古田浅間神社では、10月17日・18日に例大祭が開催されます。

また、例大祭にあわせて富士塚への登拝(参拝)ができる時間が設定されています。普段は入れない貴重な富士塚に実際に登ることができる絶好の機会です。
- 例大祭開催日: 10月17日・18日
- 富士塚参拝時間: 10月17日 午前9時~午後7時
お祭りの賑わいとともに、歴史ある富士塚の雰囲気を肌で感じてみてはいかがでしょうか。
参拝の帰りに見つけた歴史の足跡「千川堤植櫻楓碑」

境内の一角には、かつて千川通り沿いにあった石碑もひっそりと佇んでいます。

これは「千川堤植櫻楓碑(せんかわづていしょくおうふうひ)」と呼ばれ、1915年(大正4年)に行われた大正天皇即位の大礼を奉祝し、千川上水堤を整備して桜や楓を植樹した事績を記した記念碑です。


もともとは江古田駅南口交差点付近の千川上水沿いにありましたが、第二次世界大戦後に現在の浅間神社境内へ移設されました。
この碑は、当時の千川上水と地域の人々による環境整備、そしてその後の桜の名所としての歴史を今に伝える貴重な足跡でもあります。

駅からのアクセスも抜群ですので、お祭りのお出かけや、江古田の街歩きの際にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。




