東武東上線・大山駅周辺がいま、歴史的な転換点を迎えています。「ピッコロ・スクエア」の再開発、補助第26号線の整備、そして鉄道の高架化。2026年に入り、その動きはこれまで以上に加速しています。

地元の活気と、刻一刻と迫る別れの気配。変わりゆく大山の「いま」をレポートします。
ピッコロ・スクエアと「伊勢屋」の立ち退き

ハッピーロード大山の西側に位置する「ピッコロ・スクエア周辺地区」では、28階建てタワーマンションの建設に向けたカウントダウンが始まっています。


ここで多くのファンが気にしているのは「伊勢屋」さんの動向です。 クレープやハンバーガー、ケバブなどを販売するテレビ企画で10回以上登場しているおなじみの人気店ですが、2026年6月頃(遅くとも夏頃)にはピッコロスクエアの再開発に伴う立ち退きが予定されています。

周辺では既に「たいやきさわ田」や「からあげ本舗マルタカ」が2025年11月に閉店しており、テナントが抜けた通りはどこか寂しげな印象を与えています。

根強く残る「反対」の声と、進む更地化

街のいたるところでは、歴史あるアーケードの維持や再開発に反対する「のぼり」が今も掲げられています。特に「コモディイイダ」を中心とした事業者や住民による反対の声は根強く、この街がいかに愛されてきたかを物語っています。

しかし、現実は着実に進んでいます。

- 大曽ストアの閉店: 昨年末、建物の背後が補助26号線の計画地にかかるため、惜しまれつつも閉店。

- 解体の進行: 補助道建設予定地の大山駅側では、建物の一軒一軒が取り壊され、少しずつ空地が広がり始めています。

大山駅のシンボル「陸橋」の閉鎖

鉄道の高架化事業も大きな節目を迎えました。大山駅のシンボル的存在だった「大山駅前歩道橋(跨線人道橋)」が、2026年1月15日13時をもってついに閉鎖されました。

現在は撤去工事が進んでおり、北口側のロータリー建設や駅舎の高架化に向けた準備が「目に見える形」で進んでいます。


【解説】大山駅付近 連続立体交差事業の概要


- 区間: 下板橋駅付近 〜 中板橋駅付近(約1.6km)
- 目的: 8か所の「開かずの踏切」を解消し、交通渋滞を撤廃。駅のバリアフリー化と地域の一体化。
- 工法: 「仮線工法」を採用。現在の線路の脇に仮の線路を敷き、その間に高架橋を建設します。
- 完成目標: 2030年度
結びに:2026年、大山はどこへ向かうのか

便利で安全な「未来の街」への期待がある一方で、私たちが愛したハッピーロードの風景が失われていく寂しさは拭えません。

2026年度中には既存建物の解体が本格化し、大山の景色はさらに劇的な変化を遂げるでしょう。慣れ親しんだあのお店の味、あのアーケードの空気感。今しか見られない「大山の風景」を、今のうちに記憶に焼き付けておきたいものです。


