2026年2月7日から8日にかけて、関東地方を襲った降雪。板橋区成増でも8日朝の時点で5cm近い積雪を記録し、街は一晩で美しい白銀の世界へと姿を変えました。

しかし、その静寂な景色とは裏腹に、駅前の「足元」では深刻な事態が起きていました。
改善されたはずの「滑り」が再び

成増駅北口のペデストリアンデッキおよびロータリーへと続く階段。ここは以前から「雨の日にツルツルと滑って危ない」と地域住民の間で問題視されていた場所です。

これを受け、板橋区は大規模修繕を実施。タイルの張り替え工事が行われました。実際、改修後は雨の日であっても以前のような滑りやすさは影を潜め、「ようやく安心して歩けるようになった」と安堵の声が広がっていたのは事実です。
シャーベット状の雪が生んだ「恐怖」

しかし、今回の降雪がその評価を一変させました。 降り積もった雪が多くの歩行者に踏み固められ、水分を含んだ「シャーベット状」になった途端、新しいタイルは牙を剥きました。

一歩踏み出した瞬間に足が流れるあの感覚。靴底とタイルの間に薄い水の膜ができる「水膜現象(ハイドロプレーニング)」が、改修後のタイル表面でも容赦なく発生したのです。スリップする歩行者が続出し、事態を重く見て、デッキの一部は早々に「通行止め」の措置が取られました。

住民から憤りの声

大規模修繕から間もないこのタイミングでの通行止めに対し、地域住民からは厳しい声が漏れています。

「せっかく予算をかけて綺麗にしたのに、雪が降ったら結局歩けないなんて。改修時に積雪時のリスクを想定できなかったのでしょうか」(近隣に住む男性)
ロータリーは除雪がしっかりできていたのに、駅前のペデストリアンデッキはビチョビチョで雪かきとか消雪剤+排水とか、何か対策できなかったのでしょうか。

板橋区が予算を投じて行った今回の改修工事。確かに雨天時の安全性は向上しましたが、年に数回訪れる「積雪」という極限状態において、以前のようなペデストリアンデッキの床がツルツルになるという課題が浮き彫りになりました。

雪の日のタイルは、一歩間違えれば大怪我に繋がる凶器となります。今後、追加の防滑対策を施すのか、あるいは運用でカバーするのか。「白銀の世界」でも安心して歩けるペデストリアンデッキへの、真摯な対応が求められています。

