2026年11月3日(火・祝)の朝、成増一帯が霧に包まれました。

普段、何気なく見ている街並みも、この日はいつもと違う表情を見せていました。

見慣れた景色が白い霧に覆われ、遠くの建物や道路がぼんやりと浮かび上がります。街全体が静けさに包まれ、どこか幻想的な雰囲気です。
成増駅北口のロータリーも幻想的な風景に

成増駅北口のロータリーでは、バス乗り場のオレンジ色の電灯が霧の中にぼんやりと浮かび上がっていました。

普段は多くの人やバスが行き交う駅前ですが、この日はいつもと違った幽玄な景色に。


見慣れたロータリーも、霧に包まれるだけで、まるで別の場所のように感じられます。

南口にも薄い霧が広がる

成増駅南口にも、うっすらと靄(もや)がかかっていました。



駅周辺の建物や道路が白くかすみ、いつもの街並みが柔らかくぼやけて見えます。


川越街道を走る車も、視界が悪いためか、どこか慎重に走っているように見えました。
百々向川(すずむき川)の暗渠にも霧が漂う


今回、印象的だったのが、現在は暗渠(あんきょ)となっている百々向川周辺です。
百々向川は「すずむき川」と呼ばれ、地元の人の中には「ずずむき川」と呼ぶ人もいます。

かつてこの地域を流れていた川ですが、現在は暗渠となり、地上からその姿を見ることはできません。
周辺には土地が低くなっている場所もあります。

その低地にも白い霧が漂い、まるで地面の下に隠れている川が、再び姿を現したかのような景色になっていました。
普段は意識することのない土地の高低差や、かつて川が流れていたことを、改めて感じさせてくれる風景でした。
なぜ成増に霧が発生したのか?

今回の霧は、気象条件から見ると「放射霧(ほうしゃぎり)」と呼ばれる現象だった可能性があります。

放射霧は、夜間に地面の熱が放出されることで地表付近の空気が冷やされ、空気中の水蒸気が細かな水滴となって発生する霧です。

特に秋から冬にかけて、風が弱く、湿度が高い朝に発生しやすくなります。
11月3日の早朝は、成増周辺でも湿度が非常に高く、風も弱い状態でした。

気象庁からは板橋区に濃霧注意報も発表されており、今回の霧は地域的な気象現象だったことがうかがえます。

霧が発生する主な仕組みは次のとおりです。
- 夜間に地面の熱が放出され、地表付近の空気が冷える。
- 空気が冷えることで、含まれていた水蒸気が飽和状態に近づく。
- 水蒸気が細かな水滴となり、霧が発生する。
- 日が昇り、地面や空気が暖まると、霧は徐々に消えていく。
朝6時には消えてしまった幻想的な景色

あれほど街を覆っていた霧も、日が昇るにつれて薄くなり、朝7時ごろには雲散霧消、消えてしまいました。


ほんの短い時間だけ見ることができた、特別な成増の風景。


毎日見ている駅前や川越街道、そして百々向川の流れていた場所も、霧に包まれるとこんなにも違った表情を見せてくれるのですね。



いつもの街の、いつもとは違う姿。
2026年11月3日の朝、成増で見られた幻想的な光景でした。



