2025年8月31日㈰をもって「銀だこ ハッピーロード大山店」が閉店となりました。銀だこは全国に500店舗近くを展開していますが、ハッピーロード大山店は33号店であり、銀だこの黎明期にオープンした歴史ある店舗が幕を下ろすことになりました。最終日には、銀だこの閉店を惜しむ地元の方が行列を作っていました。
銀だこハッピーロード大山店


銀だこハッピーロード大山店は、東武東上線大山駅からほど近い、「ハッピーロード大山商店街」の一角にありました。
「築地銀だこ」の店名の由来は、「魚河岸の活気」「新鮮な素材」から「築地」、銀座へ出店する夢から「銀」と名付けたそうです。「築地」は、創業者で社長の佐瀬守男が日々出かけ、築地の業者から食材を仕入れたことから縁があったそうです。


銀だこの事業が始まったのは1997年であり、現在では全国に500近い店舗をだそうですが、ハッピーロード大山店は33号店であり20年近く前にオープンしたそうです。ハッピーロード大山の中腹にあることもあり、地元の方々に愛されるお店でした。




最終日を迎えた2025年8月31日は店舗の前にはカリカリのたこ焼きとの別れを惜しむお客さんが多く並んでいました。

列を並んで「たこ焼き8個」669円を購入してみました。提供には15~20分程時間がかかるそうで、「5」と書いてありますが現在5人目の提供となるということでした。
銀だこの閉店と都市計画



銀だこができるまでしばらく時間があったので商店街を歩いてみました。銀だこから少し川越街道の方に進むとクロス大山が見え、大山の再開発が行われています。実は、銀だこさんの閉店にはこの再開発が大きくかかわっています。

現在、川越街道からクロス大山やみらべる前を通って豊島病院に向かう道路の建設が予定されています。そのため、道路建設予定地の上に立つ一帯の建物は立ち退きが迫られることになります。銀だこハッピーロード大山店についても、まさに道路建設予定地に立つ建物をテナントとして利用していました。


道路建設自体は用地買収も50%程度しか進んでいないので、しばらく先になるかもしれませんが、銀だこさんはテナント更新のタイミングで閉店を決意され、20年余の大山での営業に幕を閉じることとなりました。

銀だこさんからみらべる方面には細い道が続いています。この道は人や自転車の往来が多いことに加えて、自転車の違法駐輪も多いため、血管が詰まるように交通渋滞が起こりやすい場所だったりします。再開発を通じて、こうした道が広くなり、新しい時代に住み良い街が残されていくのでしょうか。
カリカリのたこ焼き




20分近く待って、たこ焼きを受け取ることができました。散歩した後に食べるたこ焼きは最高ですね。


銀だこハッピーロード大山店の付近の建物を取り壊してできる大通りは、豊島病院の方に向かっていきます。天気も良かったので豊島病院のお庭のベンチに座ってたこ焼きを1つ摘まんでみました(残りは家族にお土産)。
ベンチの横には渋沢栄一子爵の石像がそびえていました。そのまなざしの先にはクロス大山が聳え立っていました。日本の近代化のグランドデザインを描いた渋沢栄一子爵は、大山の未来に向けた再開発に何を想うのでしょうか。
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