板橋から消える「ダイエー」、増える「イオン」。街の景色が大きく変わる2026年

かつて板橋の街を象徴していたオレンジ色の看板が、今、次々と姿を消しています。

私たち板橋区民にとって、「ダイエー」という存在は単なるスーパー以上のものがありました。かつてダイエー成増店に本社機能が置かれ、流通業界の覇者として君臨していた時代の記憶は、今も多くの人の心に残っています。しかし2026年、板橋の街並みは「ダイエーからイオンへ」という、歴史的な転換点を迎えています。

板橋から消えゆく「ダイエー」の記憶

2026年2月22日、都営三田線・西台駅前の「ダイエー西台店」が47年の歴史に幕を下ろしました。店舗を囲む「売りつくし」の文字や、空いていく棚の風景は、かつて日本中を席巻したダイエーのひとつの時代の終わりを象徴しています。

成増の店舗がドン・キホーテへと姿を変え、今回西台の店舗も閉店を迎えたことで、かつて「ダイエーの街」として賑わった板橋の風景は、着実にその形を変えています。

街を塗り替える「イオンスタイル」の進出

2025年秋にテナントをリニューアルしたイオン板橋

その一方で、板橋の街には「イオン」という新しい色が力強く加わっています。

すでに地域に定着している「イオン板橋」や「イオンスタイル板橋前野町」は、食と暮らしを提案する都市型モデルとして、多くの区民の生活拠点となっています。さらに注目すべきは、「上板橋」のイトーヨーカドー跡地でのイオンの新店舗オープン予定です。

更地となったイトーヨーカドー上板橋店跡地

これは「ダイエーが去った後に、単なる閉店で終わるわけではない」ということを示しています。従来の「何でも揃う大きな総合スーパー」から、より現代的で洗練された「イオンスタイル」へと、商業施設のあり方そのものがアップデートされているのです。

生活圏を埋める「まいばすけっと」の拡大

2026年2月13日にオープンした西高島平西店

また、駅前の大型店が姿を変える一方で、私たちの生活に最も身近になったのが「まいばすけっと」の急増です。

  • 大型店の再編: 老朽化や効率化のためにダイエーが閉店。
  • 新たな受け皿: イオンスタイル(前野町や上板橋)が広域の拠点に。
  • 隙間を埋める: 住宅街のすぐそばに「まいばすけっと」が次々とオープン。
2025年10月10日にリニューアルした下赤塚駅前店

このように、イオンは大型店舗と小型店舗の「二段構え」で、板橋区民の生活を支えるインフラを再構築しています。これまでの「遠くのダイエーまで買い物に行く」時代から、「日常の必要なものは、家のすぐそばのまいばすけっとで手に入れる」時代へと、私たちの買い物スタイルも変わろうとしています。

板橋の「いま」:変わりゆく店舗網の整理

閉店したダイエー西台店。

現在起きている変化を整理すると、以下のようになります。

施設タイプ現状の動き
ダイエー(旧型店)老朽化等により順次閉店・ブランド転換
イオンスタイル東武練馬、前野町に続き、上板橋などで新しい形の拠点としてオープン
まいばすけっと住宅街の隙間を埋めるように、利便性の高い小型店が各地で急増

結び:街の新陳代謝を見守る

イオン前野町と富士山

ダイエーのオレンジ色が街から消えていくのは、たしかに一抹の寂しさを感じさせます。かつての栄光を知る人にとっては、ひとつの時代が終わったような感覚かもしれません。

しかし、板橋の街は止まっているわけではありません。上板橋の新店舗や、街のあちこちに増えるまいばすけっとを見れば、そこには「これからの暮らし」に向けた新しい形が確実に出来上がっています。

東上線とイオン板橋

看板は変わっても、板橋という街の利便性はより高まっていきます。「ダイエーからイオンへ」。この街の風景が塗り替えられる過程を、私たちはこれからも日常の中で見届けていくことになるのでしょう。

この記事を書いた人

なりチャン

なりますチャンネルは、成増をベースに東京の城北エリア(板橋・練馬)の地域情報を地元目線でリアルタイムにお届けしていきます✉「子どもたちが地域の方々と触れあい、地域をもっと好きになってほしい」という想いで2022年頃に始めました。月間55万PV(2026年1月)。