【2026年戦略】東武ストア「上福岡店」閉店の衝撃と、「朝霞店」に見る“駅チカ・タイパ”への転換

東武鉄道の主要駅で看板を掲げる「東武ストア」。今、その店舗網にドラスティックな変化が起きています。

「上福岡店」閉店。それは、次世代店舗へのカウントダウン

東武東上線「上福岡駅」直結という屈指の好立地にある上福岡店が、2026年3月31日(火)17時をもって営業を終了します。このニュースは地域住民に驚きを与えましたが、公式発表の理由は「店舗建替計画」。

これまでの「築年数を重ねた、何でも揃う従来型スーパー」を一度リセットし、今の時代に求められる機能へと作り替えるための“前向きな一時閉鎖”と言えます。

復活を遂げた「朝霞店」に見る、東武ストアの勝ち筋

上福岡店の「未来の姿」を予測する上で、ヒントとなるのが2026年1月29日にリニューアルオープンした「朝霞店」です。ここには、最新の戦略が凝縮されています。

① 「タイパ(タイムパフォーマンス)」の極大化

  • 惣菜・冷凍食品の劇的拡充: 惣菜売場を店舗入口へ移設し、面積を約2倍に拡大。仕事帰りの顧客が「迷わず、すぐ買って帰れる」動線に刷新しました。
  • 冷凍食品の増強: 専門店の味や大容量パックを強化し、まとめ買い需要に対応(従来の1.4倍)。

② 「手ぶら決済」によるDX体験

東武グループが推進する指静脈認証決済「SAKULaLa(サクララ)」を導入。財布もスマホも出さずに指一本で会計を済ませるスタイルは、鉄道系スーパーならではの「駅利用者への最適解」と言えます。


首都圏スーパー「群雄割拠」の時代

下赤塚の東武ストア

なぜ、東武ストアはここまで「時短」や「駅チカ」に舵を切るのでしょうか。そこには、背筋も凍るような強力な競合他社の存在があります。

東武グループ「流通事業」の再構築

上板橋の東武ストア本社

東武ストアは現在、東武鉄道による完全子会社化を経て、グループの「流通セグメント」の中核を担っています。

今回の戦略的リニューアルや建替計画は、単なる「店の建て替え」ではなく、「東武沿線の価値そのものを高める」というミッションに基づいています。「駅に降りたら、最新の東武ストアがある」という利便性を提供することで、沿線人口の維持・獲得を狙っているのかもしれませんね。


この記事を書いた人

なりチャン

なりますチャンネルは、成増をベースに東京の城北エリア(板橋・練馬)の地域情報を地元目線でリアルタイムにお届けしていきます✉「子どもたちが地域の方々と触れあい、地域をもっと好きになってほしい」という想いで2022年頃に始めました。月間55万PV(2026年1月)。