【パン開店レポ@練馬】練馬のパンの聖地に「マルジュー」がやってきた!デンマークベーカリー跡地にオープンしたコッペパン元祖の熱気と、板橋・練馬の深い因縁

練馬駅前、あの「パンの聖地」に新しい歴史が刻まれます!

2026年6月2日(火)朝7時、板橋区民におなじみの老舗ベーカリー「マルジュー(マルジューコッペ館)」がグランドオープンを迎えます。

それに先立ち、5月27日からスタートしたプレオープンにさっそく行ってきました!店内の様子や、今回の出店に隠された(?)板橋区と練馬区の歴史的なストーリーとともにお届けします。

聖地のバトンタッチ。あの「デンマークベーカリー」の跡地にマルジューが

プレオープン期間中、お店の前を通りかかる人たちが「あ、マルジューができるんだ!」「もうやってるの?」と次々に足を止め、珍しそうに眺めたり写真を撮ったりしていました。それもそのはず。この場所は、長年練馬の街で愛され、惜しまれつつ閉店した「デンマークベーカリー練馬店」があった場所だからです。

デンマークベーカリー時代。

練馬を代表する伝統あるパン屋さんの跡地を引き継いだのは、お隣・板橋を代表する老舗「マルジュー」。まさに城北エリアのパン文化のバトンタッチとも言える、胸が熱くなる展開です。

プレオープンは大盛況!トレー待ちの列も

店内に入ると、プレオープン期間(時間短縮・不定期営業)にもかかわらず、もの凄い熱気に包まれていました!

  • 店内は大賑わい:あまりの客数に一時はパンを乗せるトレーが品切れになり、「トレー待ちの列」ができるほど。
  • レジへの大行列:焼き上がったパンが飛ぶように売れていき、レジを待つ列が店内をぐるっと一周。もはや列に並びながら、目の前にあるパンを取っていくような大盛況ぶりです。

このオープンに向けて、板橋区内の大山本店や仲宿店からも応援スタッフ(ヘルプ)が駆けつけているとのこと。

まずはパンをしっかり焼き上げて販売し、2階のイートインコーナーを稼働させるという一連のオペレーションを、一つひとつ丁寧に、かつ熱気あふれる中で回していました。

2階のイートインスペースがパワーアップして登場!

1階でパンを購入した後は、2階の広々としたイートインコーナーへ持って上がることができます(お飲み物は2階のカウンターで別会計となります)。

デンマークベーカリー時代からも広くて居心地の良かった2階スペースですが、内装が一新されてさらにグレードアップした印象です!

  • 広々とした清潔感のある通路
  • カウンター席には電源コード(コンセント)を完備!

美味しいパンやコーヒーを味わいながら、ちょっとしたデスクワークや作業をするのにも重宝しそうです。これは通ってしまいそうな予感……!

そもそも「マルジュー」って?コッペパンの元祖という凄い歴史

ここで「マルジューって、板橋の有名なパン屋さんでしょ?」と思っている方に、その凄い歴史を少しご紹介します。

実は、私たちが学校給食や購買で当たり前のように食べてきた「コッペパン」の元祖こそが、このマルジュー(丸十)の系譜なのです。

💡 マルジューとコッペパンの歴史

  • 大正2年:始祖・田辺玄平翁が、日本で初めてパン酵母(イースト)による製パン法を開発。東京・上野黒門町に「丸十ぱん店」を創業。
  • 大正8年:陸軍の依頼を受け、携帯に便利なパンを開発。当時、ヨーロッパ式の固い塩味パンが主流だった中、廃棄されていた「ラード」を生地に加えることで、ふっくら柔らかいアメリカ式のパンを完成させました。これが日本初の「コッペパン」です。

巣鴨の「丸十」で修行を積んだ創業者・伊東正二氏が、昭和26年に板橋区の仲宿で暖簾分けを許されて創業したのが、現在の板橋のマルジューの始まり。現在は仲宿店、大山本店、板橋駅前店があり、今回の練馬店はまさに満を持しての「区外進出」となります。

店頭には、地元板橋で長く愛されてきた定番のマルジュー商品がズラリと並んでいますが、今後は「練馬店ならではのご当地パン」の登場も期待したいですね!

【おまけ】板橋から練馬へ……歴史は繰り返す?「練馬区独立」の物語

最後にちょっとした地域トリビアを。

今回、板橋の雄であるマルジューが、境界線を越えて練馬区へ進出したわけですが……みなさんは「練馬区は戦後に板橋区から独立した」という歴史をご存知でしょうか?

実はもともと、昭和7年に東京市に編入された際、現在の練馬区エリア(旧北豊島郡の4町)は現在の板橋区地域と合体し、ひとつの巨大な「板橋区」としてスタートしたのです。

しかし、当時の区役所は板橋駅近く。練馬や大泉の住民にとっては遠すぎて大不便。さらにインフラ整備なども旧板橋側に偏りがちだったことから、練馬の住民たちの間で「自分たちの区を作りたい!」という独立の火の手が上がります。

戦火をくぐり抜け、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)への陳情(※あまりの熱意に「占領軍からの独立運動か!?」と勘違いされて一喝されたという逸話も)などを経て、1947(昭和22)年8月1日、板橋区から分離する形で、23番目の特別区「練馬区」が誕生しました。

そんな「板橋区から離れて独立した」という歴史を持つ練馬の地に、2026年、今度は「板橋の誇るマルジュー」が美味しいパンを引っ提げて進出してくる。なんだか歴史の不思議な縁を感じてしまいますね。

店舗情報(グランドオープン)

新しく生まれ変わった練馬のパンの聖地。プレオープンの盛り上がりを見る限り、これ以上ない幸先の良いスタートを切ったようです。

グランドオープンはもうすぐ!ぜひ、新しくなったお店で、元祖の味を受け継ぐ美味しいパンを味わってみてください。

  • オープン日:2026年6月2日(火)
  • オープン時間:7:00〜
  • 場所:練馬駅前(旧デンマークベーカリー練馬店 跡地)
  • ※5月27日〜6月1日まではプレオープン期間(時間短縮・不定期営業)

この記事を書いた人

なりチャン

なりますチャンネルは、成増をベースに東京の城北エリア(板橋・練馬)の地域情報を地元目線でリアルタイムにお届けしていきます✉「子どもたちが地域の方々と触れあい、地域をもっと好きになってほしい」という想いで2022年頃に始めました。月間55万PV(2026年1月)。