2026年8月11日、板橋区大門にある「さんぶどう園」にて、毎年恒例のぶどう狩りが開催されました。


知る人ぞ知る、かつて「板橋区のチベット」とも呼ばれた緑豊かな秘境・大門。自転車では一苦労するほどの長い坂道が立ちはだかる場所にありながら、半世紀以上にわたってこの地で3代にわたりぶどう園を営んでいます。


当日は朝7時半の開園予定でしたが、午前6時半の段階で長蛇の列ができていたため、時間を前倒しして早々にオープン。


なんと先頭の方は早朝3時前から並んでいたとのことです。多くの方が長時間の行列にも関わらず開園を心待ちにしていました。
恵まれた天候と、自然と隣り合わせのぶどう造り



今年は生育期に適した降雨と日照に恵まれ、ぶどうの出来栄えは良いとのこと。一房一房に甘みと旨みがギュッと詰まっています。


一方で、近年はハクビシンやアライグマによる食害にも悩まされているそう(※木に登れないタヌキによる被害はないとのこと)。人を惹きつける魅力的なぶどうだからこそ動物も寄せられてしまうのかもしれませんが、園主の田中さんをはじめ関係者の方々が手塩にかけて守り抜いた果実はまさに絶品です。



志村坂上から毎年来ているという親子にお話を伺うと、「さんぶどう園のぶどうは実がぷりぷりで、お店で購入するものとは別格!自分でハサミを入れて採ったぶどうはおいしいです」と笑顔を見せてくれました。園内には「これがいいよ!」と楽しそうに選ぶ子どもたちの歓声が溢れていました。
ぶどう狩りのシステムと価格

「入園無料でお気軽に」というスタイルのため、誰でも立ち寄りやすいのも魅力です。入り口でカゴとハサミを受け取り、ぶどうの房を下から覗き込んで熟し具合を確かめながら摘み取ります。
- シャインマスカット:1kg / 3,000円
- 巨峰:1kg / 2,000円
- 利用ルール:1グループ6房まで/摘み取った分の量り売り
- 支払い方法:現金のみ
地域への想いと、お盆の特別な一日

産直サイトなどのネット販売には参加せず、この場所での対面販売にこだわり続ける背景には、「23区で一番訪問者が少ない板橋区に貢献したい」「区内で最も人口が少ない大門という街を盛り上げたい」という園主の温かい想いがあります。

かつて諏訪神社を中心に赤塚田んぼを見下ろす集落だった大門。今なお「田遊び」の文化が根付き、普段は穏やかでのんびりとした空気の流れる街ですが、お盆の季節に訪れるこのイベントは一年で最も活気にあふれる特別な一日です。

この日のために一年間、田中さんを中心に関係者の方々が心を込めて育てたぶどうと、ぶどう狩りを楽しむ方々の声。大門の夏のイベントは今年も大盛況でした。
💡 周辺のおすすめ情報

- 四葉のJAでの直販予定さんぶどう園でのぶどう狩り自体は8月11日の1日で終了予定(もし追加が開催があればさんぶどう園のSNSをご確認ください)となりますが、近隣の「四葉のJA」にてお盆明けにぶどうの販売が予定されています。当日参加できなかった方や追加で購入したい方はぜひ足を運んでみてください。
- 大門のまち散策スポット大門エリアには、歴史豊かな「諏訪神社」や緑あふれる「竹の子公園」など、立ち寄りたくなる素敵な散歩スポットもあります。坂道を登った先にある大門の魅力を、ぶどう狩りやお買い物の帰りにぜひのんびりと散策してみてください。







