台風が近づくシルバーウィーク。外はあいにくの大雨で思うように身動きが取れず、今日は成増のカフェ巡りをすることにしました。


やってきたのは、東武東上線・成増駅南口すぐの場所にある「コメダ珈琲店 成増店」(2015年8月18日オープン)。


2階にある店内に入ると、コメダならではのゆったりとした赤いソファ席と落ち着いた雰囲気が迎えてくれます。


カウンター席も多く用意されており、窓からは雨に濡れる成増駅南口のロータリーが一望できます。温かいモーニングをいただきながら、窓越しに見えるこの街の半世紀の歴史について想いを馳せてみました。
「成増プライム」が建つ場所の歴史:かつては「ミドリヤ」だった

現在コメダ珈琲店や大戸屋、各種飲食店が入っている「成増プライム(板橋区成増2-15-18)」。実はこの場所には、かつて「ミドリヤ 成増店」がありました。
成増駅南口の変遷を振り返ると、おおまかな流れは以下のようになっています。

- 1970年(昭和45年): ミドリヤ成増店が開店(1971年の成増駅南口の写真にも、駅前に大きな看板が写っています)
- 1991年(平成3年): ミドリヤ成増店が閉店
- その後: 跡地に現在の「成増プライム」が誕生

かつてのロータリーには大きな噴水があったそうですが、現在の南口ロータリーには清潔なトイレと時計台が設置され、街の景観も大きく様変わりしました。
成増駅前の時計台と、童謡作詞家「清水かつら」

駅前の時計台に目をやると、童謡作詞家・清水かつらを偲ぶ掲示が掲げられています。
清水かつらは、現在の和光市白子に暮らし、成増から白子にかけての風景や白子川などに親しみながら、数々の美しい作品を生み出しました。『靴が鳴る』『みどりのそよ風』『雀の学校』など、現在も広く知られる童謡を手掛けた人物です。

成増における清水かつらの顕彰活動の歴史は深く、1976年(昭和51年)には駅前ロータリーの噴水の横に「うたの時計塔」が完成。その後、1991年の南口再開発に伴って現在の時計塔へと建て替えられました。ミドリヤから成増プライムへと移り変わった1991年という時期は、この時計塔が新しく生まれ変わったタイミングとも重なります。


さらに1990年に成増アクトホールが完成すると、地域では童謡祭開催の機運が高まり、1992年(平成4年)から地域の歌い継ぎイベント「成増童謡まつり」がスタートしました。

住民の手で永く地域文化として受け継がれてきた「成増童謡まつり」は、2026年で第35回を迎えます。
【第35回 成増童謡まつり 開催概要】

- 日時: 2026年10月10日(土) 開場12:30 / 開演13:00(終演16:45予定)
- 会場: 成増アクトホール
- 入場料: 無料(事前申込不要)
- 内容: 地域の小中学校、幼稚園、コーラスグループ等が出演し、清水かつらの作品を歌い継ぐ
- 成増童謡まつり 令和8年10月10日(土曜日)|板橋区公式ホームページ

窓の外の激しい雨を見つめながら、ミドリヤや初代の時計塔があった半世紀近く前の駅前の景色、そしてこの街で育まれた童謡のメロディに思いを巡らせる――そんな静かで豊かなモーニングのひとときを過ごすことができました。
【店舗情報】コメダ珈琲店 成増店


- 住所: 東京都板橋区成増2-15-18 成増プライム2F
- アクセス: 東武東上線「成増駅」徒歩約1分 / 東京メトロ「地下鉄成増駅」徒歩約2分
- 営業時間: 7:00~23:00(※営業時間は変更になる場合があります)
- 電話番号: 03-6915-6266
- 席数: 82席
- 駐車場: なし








