2026年3月、板橋区西台にある「野菜塾」を訪れると、そこには以前は見かけなかった愛らしい姿がありました。2頭のミニチュアホースです。

実はこの馬たち、板橋区内で長年飼育放棄(ネグレクト)されていたところを保護された「保護馬」なのだそうです。

2025年3月、20年越しの救出

この2頭が置かれていた環境は過酷なものでした。板橋区内のとある場所で約20年間にわたり適切な飼育を受けられず、2025年3月にようやく保護されました。
当初はスペースの問題から埼玉県の施設で療育されていましたが、2026年2月、ついに地元・板橋の「野菜塾」へ。 多くの有志の想いが実り、ようやく安心して過ごせる「終の住処」に辿り着いたのです。
「可愛い」の裏側にある、厳しい現実

馬たちの姿に大人も子供も笑顔になりますが、彼らが抱える現実は決して楽なものではありません。
- 継続的なコスト: 預託や治療費に毎月約30万円もの費用がかかります。
- 深刻な持病: 1頭は重度の蹄葉炎(ていようえん)を患っており、歩くことさえままならない状態。観光牧場や動物園では引き取りが難しい「シニア馬」です。
蹄葉炎とは? 馬の蹄の内部に炎症が起き、激しい痛みを伴う病気です。一度進行すると完治が難しく、一生涯のケアと適切な通院・治療が欠かせません。
私たちにできること:一口馬主と100円募金

「いたばし保護馬部」では、この子たちの命を繋ぐための支援を募っています。
- 一口馬主: 毎月の治療費や維持費を支えるパートナー。
- 現地での募金: 野菜塾の囲い前には募金箱が設置されています。
- 100円募金をすると、子どもたちに大人気の「タトゥーシール」がもらえます。
取材を終えて:生き物を飼う「責任」の重さ
帰りに、かつて彼らが20年間繋がれていた場所を訪ねてみました。静まり返ったその場所を前に、なぜこれほどの長い間、救いの手が届かなかったのか。そして、一度飼い始めた命を最後まで守り抜く責任の重さを、改めて突きつけられた気がします。

野菜塾の前の屋内で、穏やかに過ごす彼らの瞳。その輝きが二度と失われないよう、地域全体で見守り、支えていく仕組みが求められています。
【詳細・お問い合わせ】 活動の詳細は「いたばし保護馬部」の公式情報をご確認ください。

