東京・池袋駅の西口エリアで計画されている「池袋駅西口地区」および「池袋駅直上西地区」の第一種市街地再開発事業。2026年5月、東武鉄道は同社が単独で事業主体となる地区の施工予定会社を内定したことを明らかにしました。
あわせて新たな完成イメージも公開され、巨大ターミナル池袋の西側が「ウォーカブルな国際アート・カルチャー都市」へと大きく生まれ変わる姿が見えてきました。
鉄道敷地を中心に約1.5haを東武が単独整備、総面積は6ha超へ

今回の再開発は、2つの地区が相互に一体となって進められます。
- 池袋駅西口地区(約4.5ヘクタール) 三菱地所や東武鉄道などが参画する「市街地再開発準備組合」が事業主体。劇場通りとみずき通りに囲まれた、池袋西口公園を含むエリア。
- 池袋駅直上西地区(約1.5ヘクタール) 東武鉄道が単独で事業主体となる地区。主に東武東上線のホームや鉄道敷地、東武百貨店の一部が含まれます。
これらを合わせた対象区域は約6.1ヘクタールに及び、老朽化した建物の更新や、大規模オフィス、国際基準の宿泊施設、商業機能などの導入が計画されています。
東武東上線・池袋駅が進化!「3面4線」化で増発可能に

鉄道ファンや沿線住民にとって大きな注目点は、東武東上線・池袋駅の改良計画です。

現在の3面3線から3面4線へと線路が拡張される予定で、これにより列車の増発やダイヤの柔軟性が向上する見通しです。なお、新しく公開された完成イメージパースには、新型車両「90000系」の姿も描かれています。
線路上空に350mのデッキや「アート・カルチャー」の広場を整備

長年、東西を分断するバリアとなっていた鉄道敷地ですが、今回の計画では「線路上空」を大胆に活用します。
- 南北を結ぶ歩行者デッキ 再開発ビルから駅北側の「池袋大橋」にかけて、東上線の線路上空を南北方向に結ぶ約350mの歩行者デッキが誕生します。
- 上空アトリウムと広場 線路上空にアートやカルチャーの活動拠点となる広場や、心地よいアトリウム空間を整備。周辺の街との回遊性を高め、「脱・駅袋(駅にとどまらず街へ歩き出したくなる仕掛け)」を実践します。
- 防災力の強化 帰宅困難者の一時待機場所や一時滞在施設を確保し、大規模ターミナルとしての防災対応力を大きく向上させます。
2030年度の着工を目指す

これまでの歩みとして、2024年10月に内閣総理大臣による都市計画決定(国家戦略特区の区域計画認定)および告示を完了。現在は事業化に向けた具体的な手続きが着々と進んでいます。
東武鉄道は今後、2027年度の事業認可・組合設立認可、2030年度の工事着工を目指すとしています。
豊島区が掲げる「国際アート・カルチャー都市」のメインステージとして、またウォーカブルな街づくりの象徴として、池袋西口の景色が一変する日はそう遠くなさそうです。







