東武東上線・下赤塚駅の南口を出て、川越街道へと向かう通り。先日オープンした「キッチンオリジン」の並びに佇む、風情ある喫茶店「Coffee hutte(ヒュッテ)」が閉店することが分かりました。


蔦(ツタ)が優しく絡まるレトロな建物と、味わい深い「Coffee hutte」の文字、そしてアンティークな時計。下赤塚の街並みに独特の温かみと文化の香りを添えていた看板に、寂しくも閉店を知らせる案内が掲げられています。
黒澤映画の美術スタッフが手がけた、山小屋風の空間

「ヒュッテ(山小屋)」という店名の通り、扉を開けると木の温もりに包まれるログハウス調の空間が広がる同店。
実はこの魅力的な店内デザイン、日本映画界の巨匠・黒澤明監督作品の美術を手がけたスタッフによるもの。一歩足を踏み入れれば、まるで日常の喧騒から離れた山小屋に迷い込んだかのような、特別で落ち着いた時間が流れていました。

コロナ禍での長期休業を経て2023年頃に営業を再開。その後も時折灯りがともり、地域の人々を温かく迎えていました。
2002年から続いた「うたごえ喫茶」も8月15日にフィナーレ

また、この場所で2002年から始まった名物企画「うたごえ喫茶」も、2026年8月15日(土)の開催をもってピリオドを迎えます。
20年以上にわたり、音楽と人々の笑顔を繋ぎ、地域コミュニティの温かな居場所であり続けた「うたごえ喫茶」。下赤塚の地に根付いていた文化の灯が、またひとつ静かに消えようとしています。

どこか懐かしく、そして本物のこだわりが詰まっていた「ヒュッテ」。下赤塚の南口に深い味わいと思い出を残してくれたお店。
長い間、本当にありがとうございました。






