【白子】歴史紡いだ「富澤邸跡地」でマンション建設が本格化——変わりゆく坂の街の風景

和光市白子。かつて川越街道の宿場町として栄え、今も武蔵野台地の面影を残すこの街で、大きな変化が訪れています。

旧川越街道沿いの歴史的建造物として地域に親しまれていた「富澤邸」。その跡地にて、いよいよ大規模な分譲マンションの建設工事が本格化しました。

失われた緑と、響く重機の音

建設現場に足を運ぶと、かつて屋敷の裏手に広がり、四季折々の表情を見せていた森の木々はすべて伐採されていました。見通しの良くなった敷地には大型の重機や背の高いフォークリフトが整然と並び、着々と工事が進められています。

長年、この地のランドマークとして風情のある景観を作り出していた森や屋敷が消えたことで、街を歩く人々からは「少し寂しくなる」「景観がガラリと変わった」といった声も聞かれます。

台地と湧水、白子ならではの地形に建つ7階建て

白子といえば、豊かな湧水でも知られる土地。台地の端にあたるこの斜面地は、古くから豊富な地下水が湧き出る場所であり、その独特な地形と自然環境がこの街の情緒を形作ってきました。

今回建設が進められているマンションは、地上7階・地下1階のスケール。傾斜地という地形の特性を活かした構造になるとみられます。

現場は、白子川が長い年月をかけて武蔵野台地を削り取って形成された、勾配のある坂の中腹に位置します。

宿場町の風情から、新しい住宅地へ

かつての富澤邸がまとっていた重厚な歴史の空気と、裏山の豊かな緑。それらが現代的な最新のマンションへと姿を変えることで、白子周辺の雰囲気や人通りも今後大きく変わっていくことが予想されます。

古い歴史や自然と、新しい暮らしが交差する白子の街。変わりゆく街並みを寂しく思う一方で、この地にどんな新しい風景とコミュニティが生まれるのか、地域の視線が集まっています。

この記事を書いた人

なりチャン

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