最近、街角からめっきり姿を消してしまった「駄菓子屋さん」。練馬区北町の商店街に、今も元気に暖簾を掲げる一軒のお店があります。その名も「ねりまのだがしや 北町ショップ」。

ずっと気になっていたこのお店に、ようやく足を踏み入れることができました。

「好き」が高じて10年以上。古物商から駄菓子屋への転身

実はこちらのお店、もともとは古物やゲームを扱っていたのだそう。少しずつ駄菓子を置き始め、気づけば駄菓子屋として10年以上。かつては近隣にも4、5軒の駄菓子屋があったそうですが、今ではここ北町ショップが、このエリアで最後の一軒となってしまいました。

店内に一歩足を踏み入れると、そこはまさに駄菓子の宝箱。
- やったー麺(20円)
- ポテトフライ(50円)
- サワーペーパー(30円)
- クッピーラムネ(40円)
- ココアシガレット(50円)

ずらりと並ぶ懐かしいパッケージに、思わず目が細まります。
子供よりも「大人」が夢中になる理由

店主さんにお話を伺うと、最近の子供たちはコンビニのポテトチップスやチョコを好む傾向にあり、わざわざ駄菓子屋へ足を運ぶ子は減ってしまったのだとか。

その代わりに増えているのが、「昔」を懐かしむ大人たち。 先日も、近くの工事現場で働く方々が仕事帰りに立ち寄り、カゴいっぱいに「大人買い」していかれたそうです。日常の喧騒を忘れ、数十円の買い物に一喜一憂した子供時代に戻れる場所。ここは大人にとっても大切な「心のオアシス」なのかもしれません。
ゲーマーの聖地?あの「課長」も訪れた店内

店内をよく見渡すと、レトロな駄菓子に混じって、ファミコンやスーパーファミコンのソフトがぎっしり!

実は2代目の息子さんはかなりのゲーマーだそうで、その縁もあってか、あの『ゲームセンターCX』のロケで有野晋也(有野課長)さんも来店されたのだとか。

壁には有野さんと2代目がゲーム談義に花を咲かせた時の写真が飾られており、他にもサラリーマンダンサーのHOSHIRAさんが撮影に訪れるなど、知る人ぞ知る有名スポットとなっているようです。
「100円の特別感」を次の世代へ

成増の名店「いさみや」さんも最近はシャッターが閉まっていることが多く、駄菓子屋文化は今、大きな転換期にあります。

私たちが子供の頃、限られたお小遣いの中で「どれを買おうか」と真剣に悩んだあの時間。自分で選んで買うという「特別感」と「自立の第一歩」。そんな体験を今の子供たちにもしてほしいと願わずにはいられません。

北町の駄菓子の灯。 皆さんも、お子さんと一緒に、また、仕事帰りにふらっと「大人買い」の贅沢を楽しんでみてはいかがでしょうか。




