2026年4月5日、任期満了に伴う練馬区長選挙が告示された。3期務めた現職の引退を受け、いずれも無所属新人の3氏が立候補。投開票は12日に行われる。

今回の選挙戦は、12年にわたる現職路線の「継承と発展」か、あるいは「対話と刷新」か、区政のあり方が問われる重要な局面となっている。
立候補者一覧(届け出順)
| 候補者名 | 年齢 | 肩書き | 推薦・支持 | 主な経歴 |
| 吉田 健一 (よしだ けんいち) | 59 | 幼稚園理事長 | 無所属(完全無党派) | 練馬区生まれ、3児のシングルファーザー |
| 尾島 紘平 (おじま こうへい) | 37 | 元東京都議会議員 | 自民、維新、国民、都民ファ | 衆院議員秘書、区議1期、都議3期 |
| 三上 恭平 (みかみ きょうへい) | 43 | 会社経営者 | 無所属 | 企業経営の視点から立候補 |
候補者の主な主張と横顔

吉田 健一氏: 「公平公正、現場主義の区政へ」
吉田氏は政党の推薦を受けない「完全無所属」を強調。3人の子どもをシングルファザーとして育てた経験や、介護、幼稚園経営の現場感覚を武器に、「声の届かない人たち」に寄り添う姿勢を鮮明にしている。
- 重点政策: 区長室の廃止(現場へ出向くため)、給食費・修学旅行費を含む教育無償化、福祉職員の待遇改善。
- 区政批判: 150億円超を投じる区立美術館の再整備計画や、豊渓中学校の統廃合計画について「住民との合意形成が不十分」と疑問を呈している。
尾島 紘平氏: 「実績と若さで練馬をさらに成長させる」

都議会幹事長などの要職を歴任した尾島氏は、小池百合子都知事や国会議員らの強力なバックアップを受けて出陣。11年の政治経験をもとに、都区連携によるスピード感ある政策遂行を訴える。
- 重点政策: 都営大江戸線の延伸早期実現、待機学童ゼロ、住宅の耐震・不燃化などの防災対策。
- 強み: 37歳という若さと、都議会で培った財政・行政運営のノウハウ。子育て支援の所得制限撤廃など「異次元の対策」を掲げる。
三上 恭平氏: 「経営者の視点で区政をアップデート」
会社経営の経験を活かし、効率的で透明性の高い区政運営を目指して立候補を届け出た。
争点:豊渓中学校の統廃合と「対話」のあり方

今回の選挙で大きな焦点の一つとなっているのが、旭町地域における豊渓中学校の統廃合問題だ。
- 吉田氏の立場: 統廃合計画について「見直し」を明言。小規模校の利点を認めつつ、地域に小中学校の両方が必要であるとし、小中一貫校の新設も含めた再検討を主張。「区が突然計画を発表するのではなく、住民との対話が不可欠」と対話重視の姿勢を貫く。
- 尾島氏の立場: 都議時代の実績に基づき、教育環境の整備を掲げる。学校統廃合については、在校生への教育的影響や将来のまちづくりを見据えた現実的な判断が求められる立場を取る。
選挙データ

- 告示日: 2026年4月5日
- 投開票日: 2026年4月12日
- 選挙人名簿登録者数: 62万3,432人(4月4日時点)
3期続いた現市政の後を継ぎ、約74万人の区民の舵取りを担うのは誰か。1週間の激しい選挙戦が幕を開けた。






