初夏の風が心地よくなってきた2026年5月。以前から気になっていた鰻屋「すず久(すずきゅう)」を訪ねました。

成増駅南口から光が丘方面へ真っ直ぐ。現在休業中の「手作り麺処おく山」の手前、左手に見える「うなぎ」ののぼりが目印です。

暖簾の先に広がる、温かなカウンター席



「すず久」と記された暖簾をくぐると、店内はカウンター席と2人掛けのテーブル席が2つ。こぢんまりとしていながらも、どこか凛とした、落ち着く空間が広がっています。

店名は、大将のお名前から取られたものだそうです。
鹿児島産・厳選された鰻へのこだわり

メニューには鰻を中心に、天丼や定食が並びます。
- うな丼(昼10食限定):1,900円
- うな重:4,000円
- 天丼:1,500円
鰻の価格高騰が続く昨今、この価格を維持されているのは驚きです。

鰻は、大将が40年来の付き合いがあるという埼玉の問屋から仕入れる鹿児島産。脂のノリと身の締まり具合が、大将の好みにぴったりなのだとか。
実食:身がほどける「限定うな丼」

今回は、お昼の限定10食という「うな丼」をいただきました。
注文を受けてからじっくりと火を通し、秘伝のタレを纏わせます。提供までは10分足らずと、非常にスムーズでした。

- うな丼・お吸い物・おしんこのセット

一口食べれば、その柔らかさに驚くはず。口の中で身がホロホロとほどけ、上質な脂の甘みが広がります。「大将が厳選した鰻」という言葉に、深く納得する一品でした。
成増の歴史を語る、大将とのひととき

食事と共に楽しかったのが、大将から伺った成増の昔話です。

大将はかつて、成増にあった日本食の名店「なります」(現在はつけ麺「飛躍」があるあたり)で腕を振るっていたそう。一度は成増を離れたものの、2019年に「やはり慣れ親しんだ地が良い」と戻ってこられたとのこと。
「昔の成増には『初音』や『とみざわ』など、立派な日本食屋さんが多かったんだよ」
特に「初音」は店内に大きな水槽があり、成増で集まり事といえばそこ、というほど賑わっていたそうです。そんな歴史を知る大将が焼く鰻だからこそ、どこか懐かしく、温かい味がするのかもしれません。
結びに

お腹も心も満たされた、贅沢なひととき。
ボーナスも入ったことだし、暑さに負けないようスタミナをつけたい……そんな時は、ぜひ「すず久」の暖簾をくぐってみてください。成増の街が歩んできた時間と共に、最高の鰻が迎えてくれます。
店舗情報
| 店名 | すず久 |
| 住所 | 板橋区成増1-19-3 1F |
| 電話 | 03-6904-0003 |
| 営業時間 | 11:00~14:00 / 17:00~21:00 |
| 休業日 | 水曜日 |
| 特徴 | 住宅街の小さなお店。天丼や定食もおすすめ。 |



