【閉店@ときわ台】環七沿いの「常盤台サービスステーション(ENEOS)」が5月10日をもって営業終了。ガソリンスタンドが直面する厳しい現状とは

板橋区の主要幹線道路である環状七号線(環七)沿いで、長年親しまれてきた「ENEOS 常盤台サービスステーション」が、2026年5月10日(日)をもって閉店しました。

かつて「わさビーフ」で知られる山芳製菓の本社が並びにあったこのエリア。車で移動する方にとっては、給油だけでなく空気圧の点検や洗車などで立ち寄る定番のスポットだったのではないでしょうか。

街からガソリンスタンドが消えていく理由

ガソリンスタンド(SS:サービスステーション)の数は、全国的に減少の一途を辿っています。今回のような身近な店舗の閉店背景には、単なる需要減だけではない複雑な要因が絡み合っています。

  • 「地下タンク」の老朽化と改修負担 2010年の消防法改正により、設置から40年を超えた地下タンクには流出防止対策が義務付けられました。この改修には数百万から数千万円の莫大な費用がかかるため、利益率が低い中でこの投資を回収できず、廃業を決断する店舗が後を絶ちません。
  • 収益性の低下と激しい価格競争 ガソリンの利益幅はもともと非常に小さく、1リットル売っても数円程度の世界です。人件費を抑えたセルフスタンドの台頭により、フルサービスの店舗は厳しい戦いを強いられています。
  • 燃費向上と「ガソリン離れ」 ハイブリッド車やEVの普及により、車1台あたりの給油量や頻度が劇的に減少しました。若者の車離れや人口減少も、販売量に直接的な影響を与えています。
  • 後継者・人手不足 経営者の高齢化に加え、危険物取扱者の資格を持つスタッフの確保が難しくなっていることも、営業継続を断念する大きな要因となっています。

変わりゆく環八沿いの風景

近年では、生き残りをかけてコンビニやカフェ、コインランドリーを併設したり、カーリースなどの「油外収益」を強化したりする大規模店舗が増えています。

しかし、地域に根ざした比較的小規模なスタンドが姿を消すことは、災害時の燃料供給拠点が減るという側面もあり、利便性以上の課題を残しています。

長らくこの場所で営業を続けてこられたスタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。跡地が今後どのようになっていくのかも、引き続き注視していきたいと思います。


店舗情報 常盤台サービスステーション(ENEOS)

  • 住所:東京都板橋区(環状8号線沿い)
  • 閉店日:2026年5月10日

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なりチャン

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