高島平1丁目、高島平中央総合病院のすぐ近くで55年間にわたり地域に愛されてきた日本茶専門店「時田園」が、店舗移転に伴い2026年3月1日から休業に入りました。

営業再開については、今後SNSなどで通知される予定です。
高島平の歩みと共に55年、両陛下も訪れた名店

時田園の創業は1972年。それはまさに、高島平団地の建設が始まり、この街が産声を上げた時期と重なります。以来、高島平の成長をすぐ側で見守り続けてきた、街のシンボルのような存在の一つでした。

同店は品質への強いこだわりで知られ、地域に根強いファンを持っています。

- こだわりのお茶: 「全国品評会入賞茶」や「農林水産大臣賞受賞茶」など、一級品をラインナップ。
- 独自の味わい: 種類豊富な「深蒸し茶」の独自ブレンドや、自家焙煎による香り豊かな「ほうじ茶」が自慢。
- 輝かしい歴史: 約40年前には、上皇上皇后両陛下(当時は皇太子ご夫妻)がお店を訪れられたという、誇らしい歴史も残されています。
名店の突然の休業に、地元住民の間では惜しむ声と、新たな場所での再開を心待ちにする声が広がっています。
再開発の足音と、団地の「現在地」

時田園の移転休業は、高島平という街が大きな転換期を迎えている象徴のようにも感じられます。現在、団地33街区を中心に再開発の足音がすぐそこまで近づいています。

かつては子どもたちの歓声で溢れていた団地の公園も、今では子どもの数がまばらになりました。代わりに聞こえてくるのは、多様な言語です。
学校現場に見る「多文化共生」のリアル

近隣の「高島第二小学校」の現状からは、街の急速な国際化が見て取れます。
- 全校生徒数: 337名
- 外国籍の生徒: 80名(全体の約24%)
- 日本語指導が必要な生徒: 約30名(日本語がほとんど話せない)

授業現場では、翻訳機を活用したり、学生による通訳ボランティア「ことば支援員」を導入したりと、手探りの語学支援が行われています。 「多文化共生」という言葉は響きが良いものの、文化や言語の壁を乗り越える教育現場では、今まさに多くの試行錯誤と日常的な努力が続けられています。
変わりゆく高島平、どのように生まれ変わるのか

団地の誕生とともに歩んできた「時田園」の休業、進む再開発、そして急速に進む多文化共生。
昭和のマンモス団地として日本の高度経済成長を支えた高島平は今、これまでの歴史を抱きしめながら、全く新しい姿へと生まれ変わろうとしています。

55年間のこだわりを守り続ける時田園がどこで次の一歩を踏み出すのか、そしてこの街がどんな未来を描くのか、これからも注目が集まります。







