西高島平の住宅街に、新たな人の温もりが灯るスポットが誕生しました。その名も「整うカフェ」。

栄養士やセラピストとしてのバックグラウンドを持つオーナーの想いと、地域に明かりを灯し続けたいという人々の縁が重なって生まれた、どこかホッとするコミュニティカフェの訪問レポートをお届けします。

始まりは「地域の明かりを消したくない」という想いから

高島平といえば高層団地のイメージが強いですが、西高島平駅の南側、高島通りを越えた「高島平5丁目」エリアは、立派な邸宅が軒を連ねる閑静な住宅街です。

しかし、駅前のセブン-イレブンや「ブラウンオニオンカレーファクトリー」、「若松屋酒店」などを除くと、周辺にお店が少ないエリアでもあります(少し歩いて4丁目の商店街まで行けば、新鮮な野菜や魚が揃うのですが……)。

そんな住宅街の中で、夜間に優しい明かりを灯し、地域の人々に安心感を与えていたのが、水道事業を営む「今屋クリーンズ」の事務所でした。

2026年3月1日、同社の事務所移転に伴い、「事業所をただ閉じるのではなく、地域のコミュニティカフェとして生まれ変わらせ、明かりを消さずに残したい」という副代表の今屋さんの強い想いから、旧事務所のスペースを活用した新たなプロジェクトが始動。

そこへ、フリーのセラピストとして新しい拠点を構えたかった久保田奈々さん(オーナー)、そして地元出身の本橋さんの3人の想いが重なり、「整うカフェ」がオープンすることとなりました。

カフェとマッサージが融合した、心地よい癒やしの空間

西高島平駅から緑道を抜け、住宅街へ曲がってすぐ。
店内に入ると、広々とした開放的なカフェスペースと、施術ができる部屋を備えた一体型の店舗構造になっています。

オーナーの久保田奈々さん(オーナー)は、山形県出身の笑顔がとても素敵な女性。もともと区内の保育施設で栄養士として働いたのち、セラピストとして独立された経歴の持ち主です。

奈々さんの故郷・山形では、夏でも日本海から心地よい風が吹き込むため、8月の最盛期でもエアコンをつけずに過ごせることが多いのだそう。「整うカフェ」も、そんな風通しの良さを大切にしています。開放感のある網戸の扉からは心地よい風が通り抜け、テーブル席でのんびりとした時間を過ごすことができます。
(※とはいえ、東京の7月・8月はうだるような暑さになるため、そこは無理せず快適に調整されるとのことですのでご安心を!)

お店の大きな特徴である施術メニュー(マッサージ)には、お悩みに合わせた以下のコースが用意されています。
| 施術メニュー | 時間 | 料金(税込) |
| がちがち疲労・歪みリセット | 90分 | 10,000円 |
| 深くゆるむリラックス | 60分 | 6,600円 |
| 首肩のお悩み改善 | 45分 | 5,500円 |
なお、「かちかち疲労・歪みリセット(90分)」を利用した方にはカフェメニューのサービスも用意されているとのことで、心も体も文字通り「整う」贅沢な時間を過ごせます。
サイフォン珈琲と、下赤塚の歴史を紡ぐケーキ


今回注文したのは「珈琲」。 昔ながらの純喫茶でおなじみのサイフォン式で一杯ずつ丁寧に淹れてくれます。時間は少しかかりますが、ぽこぽことお湯が湧き上がる様子を眺める時間も贅沢で、味もすっきりと安定した美味しさです。

また、この日はあいにくお目にかかれませんでしたが、カフェで提供されるケーキは、下赤塚の有名老舗店「フランス製菓」から取り寄せているそう。


これには素敵なストーリーがあり、かつて高島平にあった「コーヒーフジ」で学生時代に働いていた今屋さん。
「マスターのことを尊敬し、今の自分があるのはマスターのおかげ。当時のコーヒーフジの味を再現したい」と語る。
コーヒーフジではフランス製菓のケーキを取り寄せていた縁から、この整うカフェでもその味を受け継ぐことになったのだとか。一口食べれば、どこか懐かしい“赤塚の香り”を感じられそうです。
栄養士の資格を活かした「子ども食堂」の取り組み

「整うカフェ」は、単に寛げる場所であるだけでなく、地域の子どもたちのサードプレイスとしての顔も持っています。

一般社団法人かけはしと連携し、毎月第三金曜日には「子ども食堂」を開催。近隣の小中学生などを対象に、無料で40食程度を提供しています(LINEからの事前予約制)。

メニューは、栄養士の資格を持つ奈々さんが心を込めて作るビーフシチューやクリームシチューなど、栄養も愛情も満点。基本は予約制ですが、「ふらりと立ち寄った学生のために」と、予約なしでも食べられる分を何食かそっと用意している暖かさに、奈々さんの優しさを感じます。

取材を終えて

珈琲を飲みながらのんびりしていると、常連さんから新規の方まで、次々とお客さんが吸い込まれるように入ってきました。皆さん、オーナーの奈々さんの温かい人柄に惹きつけられているのがよく分かります。この日いただいたお茶菓子にも、そんなおもてなしの心が詰まっていました。
「地域の集会所のように、誰でも気軽に来られる場所にしたい」

そんな店長(オーナー)の想いが溢れる「整うカフェ」。開放感ある空間の中で、誰もが和気あいあいと楽しい時間を過ごせる、人のぬくもりを心から感じる素敵な場所でした。
日々の忙しさや身体の疲れから少し離れて、心と体を「整え」に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
店舗情報

- 店名: きまぐれコミュニティ 整うカフェ
- オープン日: 2026年3月1日
- 住所: 東京都板橋区高島平5丁目51-7(西高島平駅から緑道を抜けてすぐ)
- 子ども食堂: 毎月第三金曜日(LINEより要予約・数量限定で当日分あり)








