成増駅南口を出て、川越街道沿いの坂(新田坂)を白子宿方面へ下る途中。かつては新田宿と呼ばれたあたり、ビルの1階にポツンと灯る赤ちょうちんが目印の『ドンちゃん』。

少し一見さんには入りづらい雰囲気もありますが、のれんをくぐれば、そこには温かい昭和の空間が広がっています。

カウンター席を中心にいつも常連さんで賑わう店内ですが、この日は運良く先客が帰ったタイミング。予約なしで滑り込むことができました。
お通しなし!壁のメニューから自由に選ぶスタイル

席に座ると、まず嬉しいのが「お通しなし」というシステム。自分の好きなものだけを最初から全力で楽しめます。

店内は、焼き場の煙でいい具合にすすがかった壁や柱が味を出しており、半世紀の歴史を肌で感じられます。
看板メニュー:器から溢れんばかりの「もつ煮込み」

まずは、注文してすぐに出てくる「もつ煮込み」を。

- 圧倒的なボリューム: 普通のお店の倍近くはあるかというモツの量!
- 濃厚な旨味: 肉の旨味と味噌のコクが絶妙に溶け合っています。

これ一杯だけで、お酒が確実に1杯、いや、モツがなくなった後の汁だけで焼酎が2杯はいけてしまうほどのポテンシャルです。
🍻 希少な「生ホッピー(白・黒)」が飲める幸せ

『ドンちゃん』の大きな魅力が、サーバーから直接注がれる「生ホッピー」。キンキンに冷えた三冷スタイルで、樽生ならではのきめ細かい泡とフレッシュな味わいがたまりません。

白を飲み干した後は、すかさず「黒生ホッピー」へ。今日ばかりは生ホッピーを心ゆくまで満喫します。
スピードメニューの「ガツ刺し」とコスパ抜群の「焼きとん」

次にお願いしたのが「ガツ刺し」。ニンニクか生姜を選べるので、今回はニンニクをチョイス。

食感が楽しく、お酒も料理も待たされずにすぐ提供されるのが本当に嬉しいポイントです。

そして、メインの串(たん、はつ、れば、しろ)を注文。

- 価格: 1本150円と懐に優しい価格設定
- こだわり: 焼き時間は10分弱。丁寧に焼き上げられた串に、特製の「辛味噌」をつけて食べると最高に美味しい!
変わりゆく成増の街と、変わらない赤ちょうちん
今や成増界隈は、いつも賑わう『とん八』、旭町にあるとろけるレバーの『やきとん泰希』、2025年にオープンした『もつ焼きはる』など、やきとんの名店が軒を連ねる激戦区です。
そんな成増で「元祖」ともいえる存在が、この『ドンちゃん』。

お店の方に昔の地域の話を聞くと、「今あるお店の駐車場は、昔は草がボーボーの空き地だった」「その横には油屋さんの大きな屋敷があった」と、少しずつ街が変わってきた歴史を教えてくれました。
近々、白子方面には大型マンションがたくさん建つ予定です。

その頃には、坂を下ってこの赤ちょうちんに吸い込まれる人がさらに増え、今よりもっと混雑して入りづらくなってしまうかもしれません。
常連さんが多いカウンターのお店ですが、一見さんも温かく迎えてくれるアットホームなコミュニティがここにあります。

「入ってみたいけど、ちょっと勇気が出ない…」と思っている成増在住の方、混み合う前の「今のうち」に、ぜひ一度そののれんをくぐってみてください。美味しい焼きトンと冷えた生ホッピーが待っています。
店舗の特徴

- まとめ生ホッピーが飲める: 樽生ならではのフレッシュな泡
- 高コスパな焼きとん: 1本150円〜。特製辛味噌との相性が抜群
- 名物サイド: 具だくさんな「もつ煮込み」、食感が楽しい「ガツ刺し」「ガツからあげ」
- 雰囲気: カウンター席と畳の座敷席。飾らない昭和の温もり









