【初詣2026】徳川将軍家ゆかりの格式と平和への祈り――東京大仏(乗蓮寺)の歴史と2026年「分散参拝」のご案内

東京都板橋区赤塚。かつての城跡に鎮座する「東京大仏(乗蓮寺)」は、600年を超える深い歴史を持ち、現在は平和の象徴として多くの人々に親しまれています。

本年は、混雑緩和や安全確保のため、例年の大晦日のイメージとは異なる「新しい参拝スタイル」が導入されています。ご参拝を予定されている方は、事前に詳細をご確認ください。


■ 徳川家との深い絆:門に刻まれた「葵の御紋」の由来

乗蓮寺の門をくぐる際、まず目に飛び込んでくるのが、格式高い「徳川の葵の御紋」です。

その歴史は室町時代(1394-1428年)の創建に始まり、江戸時代には板橋宿へと移転。徳川家康公から朱印地を賜るなど、幕府から厚い保護を受けました。特に八代将軍吉宗公が鷹狩りの際に雨宿りをした縁で、将軍の休息所(御膳所)に指定されたことから、現在も徳川家との深い繋がりを象徴する御紋が掲げられているのです。

■ 移転と建立の願い:なぜ今、赤塚に「大仏」があるのか

かつて板橋宿(現在の板橋区仲町付近)にあった乗蓮寺が、現在の赤塚城二ノ丸跡へと移転したのは昭和46年(1971年)のことでした。戦後の都市開発や高速道路の建設により境内が縮小したため、この静謐な地へと居を移したのです。

その移転完了から間もない昭和52年(1977年)、東京大仏は開眼されました。 発願した第24世・若林隆道上人は、自ら「関東大震災」と「東京大空襲」を生き抜いた体験を持ちます。大仏様には、亡くなられた方々への供養と、「二度と悲惨な災厄が起きないように」という切実な恒久平和への祈りが込められています。


■ 【重要】2025-2026年 年末年始の参拝ガイド

本年も、雑踏事故防止および感染症予防の観点から、大晦日から三が日にかけては「分散参拝」が強く呼びかけられています。これまでの「除夜の鐘」のイメージとは大きく異なる点があるため注意が必要です。

1. 「除夜の鐘」は「除日の鐘」へ

大晦日の深夜に鐘を撞く習慣は、現在正午からの「除日の鐘」へと変更されています。また、一般参拝客による鐘撞きは行われません。

2. 大晦日の夜は閉門(深夜参拝はできません)

大晦日の夜間は開門されません。以下の参拝時間を確認し、日中の明るい時間帯に足を運びましょう。

  • 大晦日・三が日の開門時間:午前9:00 〜 午後3:45

3. 交通アクセスと屋台について

HPより引用。
  • 交通規制: 三が日は駐車場が閉鎖され、周辺道路も通行禁止となります。成増駅(東武東上線)や高島平駅(都営三田線)からのバス、または徒歩(15〜20分)による公共交通機関を利用してください。
  • 飲食: 境内の「屋台村」は中止となっており、今後も実施の予定はありません。酒気を帯びての参詣も厳禁です。
    ※門の脇にある「幸住食品」さんのラーメン屋台や近隣のそば屋さんなどは営業される予定です。

■ 結びに代えて

600年の格式を守りつつ、時代の変化と共に歩んできた乗蓮寺。 本年の年末年始は、大晦日の夜の喧騒を避け、冬の澄んだ空気の中で穏やかに座す大仏様を仰ぐ「分散参拝」で、心静かに新年の平和を祈ってみてはいかがでしょうか。

正式名称赤塚山 慶學院 乗蓮寺(せきちょざん けいがくいん じょうれんじ)
宗派浄土宗
御本尊阿弥陀如来
創建室町時代(応永年間:1394-1428年)
所在地東京都板橋区赤塚5-28-3(赤塚城二ノ丸跡)
歴史的特徴徳川将軍家の「御膳所(休息所)」。門に葵の御紋を冠する格式ある寺院
大仏開眼昭和52年(1977年)4月11日
通常の参拝時間9:00 〜 16:00(最終入門 15:45)※季節・行事により変動あり
アクセス東武東上線「成増駅」/都営三田線「高島平駅」より徒歩約18分、またはバス
HP令和7年年末・令和8年年始のお参りについて | 東京大仏 乗蓮寺

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なりチャン

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