【純喫茶@巣鴨】昭和から時が止まったような「プルメリア」で過ごす、静かな朝の時間。

巣鴨といえば「おばあちゃんの原宿」。そんな代名詞を持つ地蔵通り商店街の入り口に、41年間という長きにわたり、ひっそりと灯りをともし続ける喫茶店があります。

お店の名前は「プルメリア」。 商店街に入ってすぐ右手、ビルの2階へ続く階段を上ると、そこには街の喧騒から切り離されたような、穏やかな空間が広がっていました。

昭和の面影を残す、落ち着きの空間

店内に足を踏み入れると、低めのテーブルと深めの椅子が心地よく並んでいます。決して広い店内ではありませんが、不思議と肩の力が抜けるような、まさに「純喫茶」と呼ぶにふさわしい空間です。

今では数少なくなった喫煙可能店ということもあり、愛煙家の方々にとっては、まさに都会のオアシスともいえる場所かもしれません。

朝のひとときを彩るモーニング

メニューはコーヒーや紅茶といった喫茶の定番が揃っています。モーニングの時間帯には、ドリンクに+100円でセットを付けられるのですが、今回は少し奮発して+200円の「Cセット」お願いしてみました。

注文すると、すぐに香り高いコーヒーが運ばれてきます。キッチンからトントンと調理の音が響き、店内には新聞を広げる人、タバコをくゆらせながらスマホを眺める人……。それぞれの「のんびりした朝」が流れています。

5分ほど待って届いたCセットには、焼きたてのソーセージに、ふんわりとしたオムレツ、そして瑞々しい野菜が添えられていました。ボリュームもちょうど良く、一日を健やかに始められそうな満足感です。

商店街の「今」と、変わらぬ場所

帰り際、お店の方と少しだけ巣鴨の今についてお話しする機会がありました。

「おばあちゃんの原宿」として、以前は多くの高齢の方で賑わっていたこの商店街。しかし、コロナ禍を経て、その景色は一変してしまったそうです。感染症への懸念から外出を控える方が増え、現在、お店を訪れるご高齢のお客さまは、かつての10分の1以下にまで減ってしまったといいます。

「一度変わった行動習慣は、なかなか元に戻らないね」

そう語るお店の方の言葉には、長く続くアフターコロナの現実が滲んでいました。今では週末になると若い世代の姿も目立つそうですが、41年という歴史の中で見てきた商店街の変遷に、どこか寂しさを感じずにはいられませんでした。


時代と共に街の風景や人の流れは変わっていきます。けれど、階段を上れば変わらずにコーヒーの香りと穏やかな時間が待っている――。そんな「プルメリア」のような場所が、これからも巣鴨の片隅にあり続けてほしいと願わずにはいられません。

皆さんも、巣鴨を訪れた際は、ぜひこの落ち着いた空間で、静かなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

なりチャン

なりますチャンネルは、成増をベースに東京の城北エリア(板橋・練馬)の地域情報を地元目線でリアルタイムにお届けしていきます✉「子どもたちが地域の方々と触れあい、地域をもっと好きになってほしい」という想いで2022年頃に始めました。月間55万PV(2026年1月)。