【開催レポート】2026年 白子つつじ祭り:歴史が息づく富士塚と、かつての養魚場の面影を訪ねて

2026年4月26日(日)、和光市白子にて恒例の「つつじ祭り」が開催されました。

今年は天候にも恵まれ、絶好のお祭り日和。会場は朝から多くの来場者で賑わい、活気に包まれました。

■ 県内最大級の富士塚「白子富士」に登る

お祭りの見どころの一つは、何といってもつつじが咲き誇る白子富士(熊野神社富士塚)です。 明治3年(1870年)に丸瀧講によって築かれたこの富士塚は、高さ約10メートル、東西南北約30メートルという県内でも最大級の規模を誇る和光市の指定文化財です。

実際に登ってみると、そのどっしりとした存在感に圧倒されます。山頂からは色鮮やかに咲くつつじと共に、賑わうお祭りの様子を一望することができました。

富士山自体は望めずとも、ここで頂くチョコバナナの味は、お祭りならではの特別な楽しみとなりました。

■ 子供たちの笑い声と、静かな池の「意外な過去」

会場では輪投げを楽しむ子供たちや、迫力あるダンスパフォーマンスに歓声が上がり、賑やかな時間が流れていました。

そんな喧騒から少し離れ、八代の裏手にある池へ足を運んでみました。 現在はひっそりとした佇まいの池ですが、水面をよく見るとザリガニや鯉が泳ぎ、静かな波紋が広がっています。実はこの場所には、今の姿からは想像もつかないほど壮大な歴史が眠っています。

かつてここには「白子養魚場」があり、明治時代には鮭、鱒、鯇(あめのうお)の人工孵化が行われていました。 驚くべきは、その卵の供給元です。地元の川だけでなく、最上川(山形)、石狩川(北海道)、三面川(新潟)といった遠方からも鮭の卵が運ばれてきていたといいます。かつてこの場所が、日本の水産養殖の先駆けとして北国の命を育んでいた事実に、深い感銘を受けました。

■ お祭りの余韻を自宅でも

帰り際、屋台で香ばしい匂いを漂わせていた焼きそばを購入し、帰路につきました。 自宅でお昼ご飯として頂きながら、今日の楽しい出来事と、白子の地に積み重なった長い歴史に思いを馳せました。

自然、遊び、そして地域のルーツに触れることができた、楽しい一日でした。ありがとうございました。


【スポット情報:白子富士】

  • 住所: 埼玉県和光市白子2丁目15(武州白子熊野神社内)
  • 文化財区分: 和光市指定文化財
  • 特徴: 明治3年築。県内最大級の富士塚。登頂可能。

この記事を書いた人

なりチャン

なりますチャンネルは、成増をベースに東京の城北エリア(板橋・練馬)の地域情報を地元目線でリアルタイムにお届けしていきます✉「子どもたちが地域の方々と触れあい、地域をもっと好きになってほしい」という想いで2022年頃に始めました。月間55万PV(2026年1月)。