2026年6月28日(日)、板橋区成増で『第3回 なります北口なつまつり』が開催されます。2024年に産声を上げたこのお祭りも、今年でいよいよ3回目。
時代の流れとともに姿を変えてきた成増北口通り商店街。いま、この場所に「新しい人のつながり」と「子供たちの未来の思い出」を作ろうと奮闘する人々の物語があります。
地元出身の新しい声が形に。発起人・佐々木さんがお祭りに込めた願い

お祭りの発案者であり、実行委員長を務めるのは、成増ヶ丘小学校・赤塚第二中学校出身の生粋の地元っ子、「cookee(クーキー)」の佐々木さんです。

2021年10月、佐々木さんは同級生でオーナーの田中さんとともに、もともと駐車場だった建物の1階を改装し、「成増を盛り上げよう~!」という志を持って、食を中心とした新しいコミュニティスペース「cookee」をオープン。

商店街のメイン通りからは少し離れた線路沿いですが、「北口通り商店街を盛り上げたい、みんなの生活の中心になってほしい」と、自ら成増北口通り商店会の門を叩きました。

「成増の子供たちにとって、一生の思い出になるような夏のイベントを作りたい。ここを故郷と感じてもらえるように――」
そんな熱い想いから、商店街に新しく加わった立場でありながらも、勇気を出して商店会の会合でイベントを提案。発想から2年、商店会の会長をはじめとする先輩たちの温かい後押しを受け、2024年に第1回目が実現しました。

当初はタスクの多さとプレッシャーで「お祭りまで寝つきの悪い日もあった」と振り返る佐々木さん。その情熱が、今や街全体を動かす大きなうねりとなっています。
「商店街を知ってほしい」 課題を乗り越え、進化する会場づくり

初めての開催となった第1回は「百々向川緑道」をメイン会場に、成増北口通り商店街に加盟するお店や、佐々木さんの知人である「いたばしデザイン同好会」なども参加して賑やかに幕を開けました。しかし、同時に「会場からいかに商店街に足を運び、お店を知ってもらうか」という点で課題が残りました。

そこで、第2回からは会場の工夫を決断。天神下公園やニューホープ周辺の会場は維持しつつも、メインの場所を商店街へと移しました。これにより、商店街の店主たちも自分のお店を営業しながらお祭りに参加できるようになり、街全体の活気へとつながったのです。
【今年の注目イベント&見どころ】

- 天神下公園の和太鼓演舞: お祭りの目玉!お腹に響く大迫力の演奏は必見です。
- キッズイベント&「湖池屋」のお菓子: 公園前の「New Hope International School」では子供向けイベントを開催。今年も成増に事業所を置く「湖池屋」が協賛し、お菓子が配られます。
- おまつり限定銘柄のビール販売: 今年は川口の「星野製作所(麦)」に依頼した特別なビールが登場。
- 商店街のこだわり出店: 今年は「鶏八丁」や「澤や」なども新たに加わり、多くの居酒屋や店舗が工夫を凝らしたメニューを並べます。
マンションの誕生、変わる利用者。「邑武」が歩んだ26年

成増北口商店街は、時代の変化と利用する人々の移り変わりを映す鏡のような場所です。
成増北口通り商店会の会長を務める村田さんが営む居酒屋「邑武(むらたけ)」がこの地に店を構えて26年。オーナー(中板橋出身、実家は寿司屋。20代半ばで父の言葉をきっかけに一念発起し、成増に店を構えた)が店を始めた当時、周辺には国税庁の独身寮があったためかクリーニング店が沢山あったり、また、昼時には東京印書館の従業員の中で商店街が賑わっていた。
しかし、街の風景はここ15年ほどで変化します。
- 2011年:東京印書館の事業所の跡地が大型マンション「シティテラス成増」へ
- 2018年: 国税庁独身寮の跡地が「ソライエ成増」へ
- 近年: 白子川方面にも新しいマンションが誕生

最近ではインド・スリランカ料理店が増えるなど国際化も進んでいます。マンションの増加とともに、商店街を利用する人の顔ぶれも大きく変わりつつあります。
「邑武を始めて20年以上経ちますが、お祭りのやり取りの中で町会の方から『こんなところに店があったのね』と初めて認知してもらえたんです(笑)」
環境や利用する人が変わっても、お祭りを通じて「そこに元からあるお店」と「新しくできたお店」、そして「昔からの住民」と「新しい住民」が交わる。それこそが、このお祭りが持つ最大の魅力です。
3年目の手応えと、これからの「持続可能な祭り」へ向けた想い

3回目を迎え、地元での認知度も着実に上がってきた「なります北口なつまつり」。佐々木さんは「皆さんがふらりと立ち寄って、街歩きをしながらお酒や太鼓の音を楽しめる、成増の日常の中にあるお祭りにしていきたい。」と語ります。
商店街のメンバーや町会への感謝は尽きませんが、これからの未来へ向けた展望もあります。 「お祭りを通じて育まれた『ふるさと成増』への愛着は、地域の活性化だけでなく、安心・安全なまちづくりにもつながっていくはず。多くの人が暮らすこの地域の中心に、いつも北口通り商店街がある。そんな理想の未来を目指しています」と佐々木さん。
子供たちの心に一生残る思い出を作り、誰もが「成増は自慢のまちだ」と思える地元愛を育むこと。それこそが、このお祭りが目指す大きなゴールの一つです。
「成増北口がアツい!」 商店街の枠を超え、成増全体を盛り上げる未来へ

最近では、商店街に新しいお店も少しずつ増えてきています。だからこそ、今後は地域の人、商店、そして企業をさらに巻き込み、組織的に協力し合える持続可能なチームワークを築いていきたいと考えています。
北口通り商店街の価値を高め、「ここで新しくお店を開業したい」と思ってもらえるような魅力的なエリアにしていくこと。そして「成増北口がアツい!」と注目されるようになることで、将来的には「スキップ村」をはじめとする南口の商店街ともさらに深く連携し、成増という街全体を一つの大きな輪で盛り上げていくことがこれからの目標です。
地域の方々の協力なくしては成り立たない、感謝の詰まった手作りのお祭り。 ぜひ初夏の心地よい風を感じながら、成増北口の「新しい賑わい」と「人のつながり」、そして未来へと紡がれる熱い想いを体感しに足を運んでみてください!
■ イベント概要

- 開催日: 2026年6月28日(日)
- 会場: 成増北口通り商店街、天神下公園、New Hope International School 周辺
- SNS:Instagram










