【高島平・工場見学】2025年板橋清掃工場の工場見学に行き、130mの煙突を有する焼却施設について教えて頂きました!

板橋清掃工場で定期的に工場見学を開催しているは知っていますか⁉普段は入れない焼却場の施設は大迫力でした!

板橋清掃工場

板橋清掃工場は、板橋区を中心に練馬区、豊島区、遠くは新宿区から搬入されるごみ処理を行う都内22施設のうちの一つです。1日あたり600トンの焼却能力を持ち、平均300トンの焼却を行い、家庭から排出される可燃ごみを衛生的に処理しています。

130メートルの煙突は遠くは成増から志村といった武蔵野台地の高台からも見えます。

名称東京二十三区清掃一部事務組合 板橋清掃工場
創業現在の工場は2002年11月に竣工し稼働を開始しています。初代は1962年10月、2代目は1974年12月に竣工しています。
住所〒175-0082 東京都板橋区高島平九丁目48番1号
アクセス都営三田線 高島平駅東口から徒歩約9分
電話03-5945-5341 (見学申込は03-5945-5342)
サイト東京二十三区清掃一部事務組合/板橋清掃工場

社会科見学で学んだこと

子供のノートです。きっと何かを学んでくれているに違いない。

ごみ処理

一年間で約107,000トンのゴミを処理している。一年で最も多く運ばれるのは800トン、1月4日の年始に三が日のお休みの分も含めてゴミが出されるので最も多くなるそうです。

板橋清掃工場では可燃ゴミを高温で燃やすことで、容積が償却前の20分の一になります。さらに、償却後に発生した灰をブロックなどに再利用することで、最終処分場に持ち込まれる量を減らし、貴重な最終処分場の延命化にも貢献しているそうです。

加えて、ゴミを燃やした時に発生する煙を衛生的に処理することで、ダイオキシンを含めた公害対策にも万全を期しているそうです。

板橋区のみならず、練馬区や豊島区、新宿区のゴミなども受け入れることがあるそうです。

板橋清掃工場の寿命とプラスチック分別

板橋清掃工場は2002年11月に竣工し稼働を開始しています。板橋清掃工場の清掃工場の耐用年数は20年程度と言われていますが、近年は「長寿命化」の取り組みが進められており、東京二十三区清掃一部事務組合(清掃一組)では、計画耐用年数を25年~30年を目指しています。そのため、板橋清掃工場もあと5,6年は使用する見込みとのことです。

板橋清掃工場も、既に稼働から20年を超えていますが、定期的な点検や補修、計画的な設備更新(延命化工事)を行うことで、長期的な稼働を目指しています。加えて、2024年4月からスタートしたプラスチックの分別も、実はごみに含まれるプラスチックの含有量を減らすことで焼却炉のダメージが減るそうです。逆に言えば、焼却ゴミのプラスチック含有量が増えると、炉内の燃焼温度が高くなってしまい炉の痛みが早くなってしまうそうです。

プラスチックのリサイクルも大事ですが、油がついてしまった容器をゴシゴシと洗うと逆に環境負荷が高くなってしまったりしますので、そうしたものは燃えるゴミで良いそうです。完全に分別するのではなく、路を傷めない程度にプラスチックを燃えるゴミから適度に削減するするということにも大きな意味があるそうです。

エネルギーのリサイクル

ごみ焼却時に発生する熱エネルギーを有効利用し、発電や近隣の区施設(温水プールや熱帯環境植物館など)への熱供給を行っています。また、余った電力は東京電力に販売しているそうです。

環境負荷の低減にも力を入れており、排ガスや排水の厳しい排出基準を遵守し、焼却灰の一部をセメント原料として再利用することで、最終処分場の延命化と資源の有効活用に貢献しています。壁面緑化などにより、ヒートアイランド現象の抑制や周囲の景観との調和も図られています。

ハイビスカスの花も実は焼却場のごみのエネルギーの循環の中で綺麗な花を咲かせているのですね。

最後に

工場見学のあとに、施設職員の先生からゴミにまつわる様々なお話がありました。

特に、リユース、リデュース、リサイクルの3つの合言葉を学んできました。その中でも、まず私達が気をつけなければならないのはリデュースだとのことです。一つ一つのものを大切に使うことがゴミを減らすためには最も大事だそうです。

GDPをはじめとしたマクロ経済を測る指標を重視する中で、ともすると大量生産・大量消費を是かのようにとらえてしまいますが、SDGsにあらわされるような環境コストというものが昨今は重要性を増してきています。そんな環境コストを意識した社会様式を考える上で、「リデュース」というのが何よりも大切ということなのですね。

ちなみに、最近では上記の3Rに加えて「REFUSE(リフューズ)」というゴミの元となるものを受け入れないという4Rが小学校の授業で教えられているそうです。大量生産・大量消費の流れを消費の観点から食い止めようということなのですかね。

おまけ:ゴミ処理場に入れては入れてはいけないもの

焼却場の管理で最も困ることの一つは、炉を止めることだそうです。金属等の燃えないものをきちんと分別せずに燃えるゴミとしてゴミ出ししてしまうと、償却できない金属が機械に挟まってしまい、取り出すために炉を止めなくてはいけなくなってしまうそうです。

そして、絶対に入れてはいけないものは、リチウムイオン電池となります。バンカーで圧力がかかった際に発火して、ゴミバンカー内に火事が発生してしまうそうです。ひどいケースでは焼却場のバンカーだけではなく、建物や設備にまで火が回り施設復旧費用に数十億円を要するケースもあるそうです。

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