板橋区内には多くのアジア食材店がありますが、スリランカに特化したお店は非常に珍しい存在です。2025年11月8日、上板橋駅のすぐそばにオープンした「ニロッカ(NIROCCA)」は、単なるショップを超えて、スリランカの文化や心に触れられる特別な場所でした。


笑顔の店主夫妻と、オープンに駆けつけた「あの人」

お店を切り盛りするのは、来日5年になるスリランカ出身のアキラさんと、奥様のニロさん。 アキラさんの温かい人柄を物語るように、オープン初日にはワンポイント英会話で有名人なスリランカ出身のウィッキーさんもお祝いに駆けつけたというから驚きです。


「スリランカの人は仏教徒(ブッダを信仰する人)が多いんですよ」と教えてくれたアキラさん。スリランカの多くの人は宗教上の理由で豚や牛は食べませんが、その分、豆や鶏やマトンを使ったカレー文化が発達しています。



🍛 道具からお米まで!「本物のカレー」へのこだわり


店内には、日本のスーパーでは決してお目にかかれない「本場」が詰まっています。

- カレーポット(土鍋)の魔法: アキラさんイチオシなのが、現地の土鍋「カレーポット」。これで煮込むとスパイスの角が取れ、驚くほど美味しく仕上がるそうです。
- 赤飯のルーツ?「レッドライス」: スリランカ産のパラパラとした細長い「レッドライス」。原種に近いお米で、日本の赤飯のルーツとも言われています。このお米に、店内で売られている「豆カレー(パリップ)キット」を合わせれば、自宅で一気に現地の味に。
- コクの決め手「チャツネ」と「ココナッツ」: カレーに深いコクを出すチャツネや、便利な缶詰も充実。さらに驚いたのは、家庭で新鮮なココナッツを削るための専用機械まで販売されていること!本気でスリランカ料理を楽しみたい人にはたまりません。


🐘 象さんに込められた、聖地キャンディの誇り


店内に並ぶ可愛い象さんのキーホルダーやTシャツ、そして色鮮やかなサリー。 実はこれ、単なる雑貨ではありません。

スリランカの古都キャンディで毎年行われるアジア三大祭りにも数えられる仏教の祭典「キャンディフェスティバル(ペラヘラ祭)」では、豪華な衣装を纏った象たちがブッダの聖遺物を守りながら練り歩きます。

象はスリランカの人々にとって、信仰と密接に結びついた神聖な動物。私も自分へのお土産に象さんのキーホルダーを買ってみましたが、その背景を知ると、なんだかお守りのような特別な愛着が湧いてきました。

🍵 「飲むお灸」と称されるサマハンとセイロンティー

「スリランカといえば紅茶も忘れないで」とアキラさん。本場のセイロンティーは香りの高さが格別です。

また、スパイスたっぷりのハーブティー「サマハン」は、体を芯から温めてくれることから、日本のお客さんからは「飲むお灸」とも呼ばれ、リピーターが続出しているそうです。

📍 店舗情報:NIROCCA(ニロッカ)

- アクセス: 上板橋駅南口から徒歩約2〜3分(七軒家通りの踏切近く)
- 営業時間: 11:00〜21:00(水曜定休)
- 魅力: スリランカ人店主アキラさんの丁寧な解説付き。初心者でも安心して本格カレーに挑戦できます。

板橋区のアジア系ショップの中でも、これほど「スリランカの魂」を感じられるお店は他にありません。カレー好きの方はもちろん、新しい文化に触れたい方は、ぜひ一度、アキラさんとニロさんの笑顔に会いに行ってみてください。
おまけ:スリランカの魅力
スリランカは、インド洋に浮かぶ「光り輝く島」と称される美しい島国です。北海道の約0.8倍というコンパクトな国土に、8つの世界遺産、豊かな自然、深い精神文化が凝縮されています。その魅力を4つのポイントでご紹介します。

まず第一に、「聖なる仏教文化」です。国民の約7割が熱心な仏教徒で、穏やかで慈愛に満ちた国民性が大きな魅力です。古都キャンディの「仏歯寺」や「キャンディ祭り(ペラヘラ祭)」では、神聖な象たちが主役となり、数千年の伝統を今に伝えています。
第二に、「心身を癒やす知恵」です。5,000年の歴史を持つ伝統医学「アーユルヴェーダ」が生活に根付いています。スパイスたっぷりの食事やハーブティー(サマハン)などは、病気にならない体を作る「予防医学」として親しまれています。

第三に、「五感を刺激する食と特産」です。小麦粉を使わず油も控えめなヘルシーなカレーや、世界最高峰の品質を誇る「セイロンティー」は、世界中の人々を魅了しています。

最後に、「神秘的な絶景」です。ジャングルの中心にそびえる天空の王宮「シーギリヤロック」や、手つかずの自然が残る国立公園でのサファリ体験など、旅人を虜にする景色が溢れています。
このようにスリランカは、心、体、そして魂までもが満たされる「癒やしの国」です。



