板橋区前野町、通称「SB通り」沿いで、昭和の香りを色濃く残し続けてきた「レストランしょうりき」。多くのファンに愛されたこの名店が、2026年1月31日をもって、53年という長い歴史に幕を閉じました。
地元住民や近隣で働く人々の胃袋を支え続けてきた、その魅力と軌跡を振り返ります。


1973年創業。昭和から時が止まったような「懐かしの空間」

1973年(昭和48年)の開業以来、半世紀以上にわたってこの地で営業を続けてきた同店。一歩足を踏み入れれば、そこには「昭和の洋食屋さん」そのものの光景が広がっていました。
- 夫婦の絆: 貫禄のあるマスターと、温かく迎えてくれる奥様。お二人の二人三脚による阿吽の呼吸と、家庭的で優しい接客が、訪れる人の心を解きほぐしてきました。
- レトロな佇まい: 年季の入った外観や内装は、積み重ねてきた月日の証。初めての人には少し入りづらい雰囲気もありましたが、中に入ればそこは「知る人ぞ知る隠れ家」でした。

コスパ抜群!愛され続けた「ハンバーグとエビフライ」

「しょうりき」といえば、ボリューム満点でリーズナブルなランチが代名詞でした。
- 王道の味: 定番は、なんといっても「ハンバーグ」と「エビフライ」。特に、少しスパイシーでコク深いデミグラスソースがたっぷりかかったハンバーグは、唯一無二の味わいとして多くのファンを魅了しました。
- 満足のセット: ライス、味噌汁(あるいは豚汁)、食後のコーヒーまで付いて1,000円という価格設定は、まさに驚異的。サクサクぷりぷりのエビフライと共に、お腹も心も満たしてくれる場所でした。

50周年の節目を超えて。53年目の勇退

以前から「50周年という節目で……」というお話も聞こえていましたが、そこからさらに3年。地域の人々の声に応えるかのように、今日までその味を守り抜いてくださいました。
最終日となった2026年1月31日には、長年の常連客からその味を惜しむ声が寄せられ、53年間にわたる物語に静かに終止符が打たれました。




