新高島平駅からすぐ、高島平七丁目公園の目の前に、そのお店はあります。

赤いテントに白く抜かれた「珍来」の文字。板橋区内では志村や高島平駅前でも見かける馴染み深い看板ですが、ここ公園前店には独特のゆったりとした時間が流れています。

『町中華で飲ろうぜ』や『有吉くんの正直さんぽ』といったメディアでも紹介された、まさに「高島平が誇る街中華」のひとつです。
活気あふれる厨房と、どこか懐かしい店内

間口はこぢんまりとしていますが、中に入れば意外なほど広々としています。

- カウンター: 5〜6席
- 座敷: 4席

お座敷があるのが町中華らしくて嬉しいポイントです。店内は喫煙が可能ですが、愛煙家の方々が自然と入り口付近に座るなど、客同士の暗黙の配慮が感じられるのもアットホームなこの店ならではの光景かもしれません。
お母さんおすすめの「ラーメン・チャーハンセット」


メニューの多さに迷っていると、ホールを仕切るお母さんが「たくさん食べるなら、ラーメン・チャーハンセットがいいよ」と声をかけてくれました。

注文した瞬間、厨房から響く「カン、カン!」という小気味よい音。大将が振る中華鍋と金属のお玉がぶつかる、活気あるリズムです。その音を楽しんでいるうちに、わずか4〜5分で料理が運ばれてきました。このスピード感も熟練の技ですね。
1,034円に詰まった、変わらない満足感

運ばれてきたセットは、期待通りの「王道」でした。



- ラーメン: 昔ながらの中華そば。オーソドックスな中華スープに、メンマ、ほうれん草、そして刻みネギ。シンプルですが、一口すするとホッとする味わいです。


- チャーハン: ハム、卵、ネギが入った、旨みたっぷりのしっとり系。

- 漬物: 驚いたのがそのボリューム。付け合わせの枠を超えたサービス精神を感じます。

最近はラーメン一杯で1,000円を超えるお店も多いなか、このセットで1,034円という価格設定は、地域の方々への愛を感じずにはいられません。
数十年経っても変わらない「ご褒美の味」

実は私にとって、このお店は特別な思い出の場所でもあります。小学生の頃、所属していたサッカーチームで試合に勝った後に、コーチがチームメイト20人近くを連れてきてくれたのがこの「珍来」でした。
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大人数で座敷に上がり、みんなで夢中でラーメンを啜ったあの日の興奮。数十年が経ち、自分も大人になりましたが、大将が振る鍋の音と、運ばれてくるラーメンの香りはあの頃の記憶を鮮やかに呼び起こしてくれました。


1976年の創業から半世紀今も変わらず、美味しくて温かい場所。 ごちそうさまでした。また伺わせてください。





