【再開発と街】大山ハッピーロードの「大曽ストアー」が100年の歴史に幕、再開発と老朽化で

昭和元年(1926年)の創業から、約100年近くにわたり板橋区大山地域の食文化を支え続けてきた「大曽ストアー」が、2025年12月31日をもって閉店することが分かりました。

毎日が特売日を掲げ、生鮮三品に力を入れてきた老舗スーパーの閉店は、地域住民にとって一つの時代の大きな節目となりそうです。

賑わいの中心で愛され続けた100年

大曽ストアーは、かつて川越街道と中山道という主要道路に挟まれ賑わっていた地域に創業しました。創業当時から安くて品質の良い商品が揃う店として知られ、周辺地域の方々で大変な賑わいを見せていたといいます。あまりの賑わいに、他地域からの転入者がお祭りかと見間違えたというエピソードも残されています。

現在のオーナーは4代目にあたり、長きにわたり地域に根ざした店づくりを続けてきました。「人に優しい店」を目指し、高齢者だけでなく若者世代にも受け入れられるサービスを心掛けてきた大曽ストアーは、地域住民にとってなくてはならない存在でした。

閉店の背景:ビルの老朽化と再開発

長年の歴史に幕を閉じる背景には、ビルの老朽化と補助第26号線(大山中央)に伴う再開発があります。

  • ビルの老朽化: 大曽ビルは1970年代半ばに建設され、築年数は55年を超えています。これは、ハッピーロード大山のアーケード(1978年建設)よりも古い建物であり、かねてより建て壊しの時期を伺っていました。
  • 再開発の影響: 今回、補助第26号線が大曽ストアーのすぐ裏手に通る再開発計画が具体化。ビルの後方の一部が補助道26号線と重なってしまうことから、建物の取り壊しが最終的に決断されました。

土地は売却されることとなり、大曽ストアーは閉店となります。これに伴い、併設していた鮮魚店や精肉店も営業を終えます。

併設テナントにも惜しむ声

約30年近く店を構えてきた鮮魚店の店主は、大曽ストアのオーナーへの感謝を述べつつ「ビルが取り壊しになるのであれば、店を締めるしかない」と苦渋の決断を語ります。また、17年にわたり営業してきた精肉店の店主も、閉店を惜しみつつ「仕方ない」と話しています。

大曽ビルは1階がストアーと鮮魚・精肉店、2階にダーツ、3階が美容院、4・5階が住居スペースという構成で、建設当時は低層階がテナント、上階が居住スペースという最新のスタイルでした。


地域住民への感謝と「名物」の行方

ハッピーロード大山ができる前から地域の台所を支え続けてきた大曽ストアー。店頭には、名物であった白菜の漬物の樽に、「ご自由にお持ち帰りください。」との貼り紙がされており、長年の感謝と寂しさがにじみ出ています。

約100年にわたる歴史を刻んだ大曽ストアーの閉店は、大山の商店街の姿が大きく変わる、一つの時代の大きな節目となる出来事です。

大曽ストアの店舗概要

店名毎日が特売日 “大曽ストアー”
住所173-0023 板橋区大山25-8
電話03-3956-4272
営業時間9:30~19:30
定休日日曜日
取扱カード板橋区内共通商品券のみ(ハローカード・クレジットカード不可)
閉店日2025年12月31日

ゲームセンター ニュートン大山店

大曽ストアが1階に入居する「野口ビル」の地下には、テナントとして「ニュートン大山店」が営業していますが、建物の取り壊しに伴い、現在の場所での営業を継続することができなくなりました。気になる閉店時期については現時点では未定となっており、1階の大曽ストアと同時に閉店するわけではないとのことです。

この記事を書いた人

なりチャン

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