成増の地で愛され続けて60年。 2025年2月から健康上の理由でお休みされていた「丼ふじ田」さんが、2025年12月12日、ついに待望の再開を果たしました!

独特の風格ある佇まいに、以前から「一度入ってみたいけれど……」と気になっていた方も多いはず。復活の報を聞き、さっそく暖簾をくぐってきました。
扉を開ければ、そこは温かな「実家」の風景

外観の重厚な雰囲気とは裏腹に、一歩足を踏み入れれば、そこにはオーナーご夫婦の温かな笑顔が待っていました。


店内は板場を囲む10席ほどのコの字型カウンター。 目の前のケースには、脂ののったマグロ、宝石のようなウニやイクラ、丁寧に仕込まれたタコなど、目を見張るほど鮮やかな魚介類が並びます。そのアットホームな空気感は、まるで「実家に帰ってきた」ような安心感です。


主役級の「お通し」と、極上の「うにいくら丼」



まずはビールで喉を潤します。 そこで驚かされたのが、お通しの「鮪のとろろ和え」。丁寧にすられたとろろは、薄味ながらもうま味が凝縮された逸品です。厚切りの漬物も歯ごたえが良く、これだけでお酒が進みます。


そして、今回のお目当てはおすすめの「うにいくら丼」。 たっぷりのウニとイクラ、そしてイカが美しくトッピングされた丼は、まさに至福の一杯。温かいご飯とともに頬張れば、北海の豊かな風味が口いっぱいに広がります。
創業60年、店主が語る「かつての成増」

食事の合間、北関東から上京し1960年代に創業したという店主のふじ田さんに、貴重な昔話を伺うことができました。
特に興味深かったのが、かつて「映画館の街」でもあった成増の記憶です。
踏切横や商店街に響いた映写機の音


「昔の成増には映画館がたくさんあったんだよ」と目を細める店主。 今では想像もつきませんが、かつては北口商店街(今のセブンイレブン付近)や、踏切横の「成増会館」があるあたりに映画館が建ち並んでいたそうです。
- 大人の社交場: 日活系などのいわゆる「大人の映画館」もあり、当時は子供が近くを通るのを制限していたほど活気があったといいます。
- 街のシンボル: 今のMEGAドン・キホーテはかつて「成増名店街」と呼ばれ、建物には「丸井」の看板、地下には「シズオカヤ」が入っていました。
「当時に比べると、人は増えたし高い建物も増えて、すっかり大きな街になったね」と語るご夫婦。魚屋時代、「とにかく寒かった」と笑うおかあさんの言葉と共に、成増の移り変わりが鮮明に浮かび上がってくるようでした。


結びに
再開した「丼ふじ田」さんは、変わらぬ美味しさと、それ以上の温かさで迎えてくれました。

高いビルが立ち並ぶ今の成増。けれど、このカウンター越しに語られる物語と美味しい丼は、私たちの心に「変わらないもの」の大切さを教えてくれます。
成増の歴史と海の幸を味わいに、ぜひ皆さんも「丼ふじ田」の暖簾をくぐってみてください。

丼ふじ田

| 店名 | 丼ふじ田(どんぶりふじた) |
| 創業 | 1960年代(創業60年) |
| 営業再開日 | 2025年12月12日(同年2月より休業を経て復活) |
| 所在地 | 〒175-0094 東京都板橋区成増2丁目22−5 |
| 営業日 | 木、金、土、日 |
| 営業時間 | 18時~21時 |
| 電話番号 | 0339393547 |



