【北町】旧川越街道に息づく昭和の温もり。50年続くパン屋「オーロール」の変わらぬ日常

板橋区北町、旧川越街道沿いに佇むパン屋さん「オーロール(Aurore)」。

フランス語で「あけぼの」「夜明け」を意味するその名の通り、50年以上にわたってこの街の朝を照らし続けてきた名店です。2026年3月、国際情勢や物価高の波が押し寄せる今だからこそ、ここにある「変わらない温度」が心に染みます。

昭和の面影と、生きた会話が交わされる場所

一見、初めてだと少し入りづらい不安を感じるかもしれません。しかし、一歩足を踏み入れれば、そこには親子二代で守り続けてきた優しい「ぬくもり」が広がっています。

店主と常連さんの間で交わされるのは、飾り気のない日常の会話。 「最近どう?元気?」という挨拶に始まり、話題は自然とトランプ政権によるイラン侵攻や海峡閉鎖といった緊迫したニュースへ。

「大宮バイパスのガソリンスタンドに行ったら、もう150円になってたよ。3円くらい上がっちゃったけど、海峡が閉鎖されたらこれからもっと上がりそうだね……」

そんな切実な世間話さえも、この店のカウンター越しに話すと、どこか昭和の近所付き合いのような温かさを帯びるから不思議です。

「自宅兼店舗だから」と笑う、驚きの安さ

昨今の原料費高騰により、「少しずつ値上げしないといけないんだけどね」と漏らす店主。それでも、近隣に比べれば圧倒的に割安な価格設定を貫いています。

「自宅兼店舗だし、固定資産税と保険料くらいしかかからないから、なんとかやってるよ」

そんな店主の心意気が、地域の方々の家計と心を支える「地元のよりどころ」としての役割を果たしています。

毎日通いたくなる、手作りの味

店頭には、自家製サンドイッチをはじめとする懐かしいパンが豊富に並びます。

  • 白身魚フライ170円(人気No.1) 「昔ながらのパン」というイメージをいい意味で裏切る、ふわっとした食感。上に載ったたまごサラダは水分が控えめで、白身フライとの相性が抜群。人気1位というのも納得の完成度です。
  • その他、驚きのラインナップ
    • からあげロール・ハンバーグ:各170円
    • 塩パン:なんと90円(お昼時には既に売り切れるほどの人気!)
    • アンドーナツ:120円 / ツイストドーナツ:130円

おわりに

便利でシステマチックな店が増える中、オーロールには確かな「人の体温」が残っています。美味しいパンと、店主との何気ない会話。それこそが、私たちが今一番求めている日常の安らぎなのかもしれません。

昭和の優しさに触れたくなったら、ぜひ北町のオーロールの扉を開けてみてください。

この記事を書いた人

なりチャン

なりますチャンネルは、成増をベースに東京の城北エリア(板橋・練馬)の地域情報を地元目線でリアルタイムにお届けしていきます✉「子どもたちが地域の方々と触れあい、地域をもっと好きになってほしい」という想いで2022年頃に始めました。月間55万PV(2026年1月)。