【ダイエー西台店】消えゆく「オレンジのロゴ」と2026年3月の転換点。板橋に刻まれた「日本一のスーパー」の終着駅(ダイエー西台店が閉店へ)

2026年1月、都営三田線西台駅前に位置する「ダイエー西台店」が、にわかに慌ただしさを見せている。

西台駅駅前。

1階食品フロアを中心に掲げられたオレンジ色の「売りつくし」の文字。ワゴンに並ぶ在庫一掃の商品たち。それは単なるリニューアルの風景ではなく、一つの時代の「終わり」と「始まり」を予感させるものだった。

閉店予定となるダイエー西台店

「売りつくし」の裏側にあるもの

在庫一掃セールが行われるか1階フロア。

現在、西台店の1階では在庫一掃セールが精力的に行われている。棚の空きが目立ち、活気と寂しさが入り混じるその様子は、2026年3月1日に控えた大きな組織再編に向けた準備だ。

一方で、2階以上のテナントフロア(西松屋やサイゼリヤなど)は依然として通常営業を続けており、店員からも休店予定はないとの声が聞かれる。

閉店セールを行うテナント。

唯一、靴店の「Greenbox」が2月15日に閉店を迎えるが、これは「直営部門の整理」と「テナントの入れ替え」を伴う部分的なリニューアルであることを示唆している。

かつて「成増」はダイエーの本拠地だった

かつてダイエーの本社機能があったダイエー成増店

板橋区とダイエーの縁は深い。かつてダイエー成増店(現・MEGAドン・キホーテ成増店)には、経営再建の切り札として2000年に本社機能が置かれていた時期があった。

ダイエー西台店の中庭。

1980年に小売業界で初めて売上高1兆円を達成し、日本中を席巻した「主婦の店・ダイエー」。その中枢が一時的にでも板橋区にあったことは、この地におけるダイエーの存在感の大きさを物語っている。しかし、2015年のイオン完全子会社化を経て、その形は大きく変容してきた。

「株式会社ダイエー」が関東から消える日

多くのテナントが入るダイエー西台店。

2026年3月1日。この日が、関東における「ダイエー」の歴史の大きな転換点となる。

リテールの覇者イオン。

イオンの組織再編により、ダイエーの関東事業はマックスバリュ関東等と統合され、「株式会社イオンフードスタイル」として生まれ変わる。つまり、法人としての「株式会社ダイエー」は創業の地である関西へと拠点を戻し、関東からは事実上その名が消えることになる。

東武練馬駅の踏切。

西台店を含む関東の大型12店舗については、2025年12月に設立された「イオンCREソリューションズ」が不動産管理(デベロッパー事業)を承継。今後は「スーパーを運営する会社」と「建物を管理する会社」を分離し、より効率的なテナント誘致や店舗運営を目指す「アセットライト経営」へと舵を切る。

西台店はどう変わるのか?

2026年2月22日をもってダイエー西台店は閉店。

正式な発表こそ待たれるが、これまでの流れから予測されるのは、西台店が「ダイエー」という古き良き屋号を脱ぎ捨て、「イオンフードスタイル西台店」として再出発する未来だ。

「安売り」のイメージが強かったダイエーから、デリカ(惣菜)や冷凍食品を強化した、より都市生活に即した機能型スーパーへの進化。そして、空いたスペースには地域のニーズに合った外部テナントが入り、ビル全体の魅力を底上げする。

西台駅前の噴水。

かつての「成増」がMEGAドン・キホーテへと姿を変えたように、西台の街のランドマークもまた、新たな姿へと脱皮しようとしている。オレンジ色のロゴが街から消える日は、そう遠くないのかもしれない。

ダイエーのロゴマーク。

区分主な店舗例時期内容と傾向
完全閉店西浦和店(埼玉)2026年1月築40年以上の老朽店舗。再編を機に営業終了。
八王子大和田店(東京)2026年1月「イオンフースタイル」に転換後、完全閉店。
イオンへの移管いちかわコルトンプラザ店(千葉)2025年11月「イオンスタイル」へ転換。
リニューアル西大島店(東京)2025年12月「イオンフードスタイル」として新築再出店(マンションのワンフロア)。
港南台店(神奈川)2026年3月予定「イオンフードスタイル港南台店」へ転換し、営業継続。
大宮店(埼玉)2025年3月「イオンスタイル大宮西口店」へ転換し、営業継続。

この記事を書いた人

なりチャン

なりますチャンネルは、成増をベースに東京の城北エリア(板橋・練馬)の地域情報を地元目線でリアルタイムにお届けしていきます✉「子どもたちが地域の方々と触れあい、地域をもっと好きになってほしい」という想いで2022年頃に始めました。月間40万PV(2025年10月)。