板橋区の名前の由来となった「板橋」から、旧中山道を板橋本町方面へ少し歩いた場所に、以前から気になっていたお店がありました。

1980年(昭和55年)創業の「喫茶アルファ」です。

店頭では可愛らしいパンダのぬいぐるみが迎えてくれ、どこかほっとする店構え。ついにその扉を開ける日がやってきました。
昭和の記憶を留める「動かない麻雀ゲーム機」

一歩足を踏み入れると、そこには期待通りの「昭和レトロ」な空間が広がっています。 コーヒーカップにナイフとフォークがあしらわれた、趣のあるアルファのロゴマーク。使い込まれた木製の机と椅子が、お店の歴史を無言で語りかけてきます。


特に目を引くのは、窓際に鎮座する麻雀のテーブル型ゲーム機。 残念ながらブラウン管の故障で修理不可となっており、今は動くことはありません。しかし、かつてはこの席で、紫煙を燻らせながら熱心にゲームに興じる人々の日常があったのだろうと、当時の光景に思いを馳せてしまいます。

ちなみに「アルファ」という店名。実は以前ここにあったお店を居抜きで引き継いだ際、そのままの名前でスタートしたのだそうです。
変わりゆく旧中山道と、新しい街の景色


オーナーにお話を伺うと、50年ほど前の旧中山道沿いには、それは多くのお店がずらりと軒を連ねていたといいます。現在はマンションが増え、住宅街としての性格が強くなってきました。


実際、アルファのすぐ隣でも、地上に高くそびえる「ザ・パークハウス板橋本町」の建設が着々と進んでいます。3LDKで9,000万円を超える住戸もあるとのことで、板橋本町エリアが高級住宅街へと変貌を遂げつつあることを実感させられます。
旧街道の記憶を繋ぐ場所

今も旧街道沿いには、昔ながらの商店がいくつか残っていますが、風景は確実に移り変わっています。
新築マンションが立ち並ぶ新しい街の風景と、昭和から続く喫茶店のカウンター。そんな対照的な景色が共存しているのも、今の板橋本町の魅力かもしれません。

変わりゆく街の中で、ふと足を止めて昔を懐かしむことができる「喫茶アルファ」。皆さんも、旧中山道の散策がてら、このレトロな空間でコーヒーを一杯いかがでしょうか。
店舗情報

- 店名: 喫茶アルファ
- 創業: 1980年(昭和55年)







