西武池袋線・東長崎駅周辺。細い路地に八百屋や魚屋が並び、昭和の商店街の活気が今も息づくこの街で、多くのファンを魅了してきた牛骨ラーメンの名店「麺場らせん」が、2026年3月29日をもって現在の形に幕を下ろします。


2019年7月のオープン以来、TRY(Tokyo Ramen of the Year)新人賞を受賞するなど、その実力は折り紙付き。今回は、ひとつの区切りを迎える同店の魅力と、気になるリニューアル情報をまとめました。

期待が膨らむ「前向きなリニューアル」

「閉店」という言葉に驚かれた方も多いはずですが、お店がなくなるわけではありません。店名とメニューを一新してのリニューアルオープンが予定されています。

嬉しいことに、これまでのスタンプカードもそのまま継続して利用可能とのこと。常連客を大切にする店主の想いに胸が熱くなります。
記憶に刻みたい「牛づくし」の一杯

まだ訪れたことがない方へ、まず味わってほしいのが看板メニューの「牛骨しょうゆらーめん」です。


職人技が光る二種のスープ

スープはまさに「牛がぎゅうっと(牛っと)」詰まった贅沢な味わい。


- 白湯(ぱいたん): 2日間かけてじっくり炊き出し、コクと甘みが溶け込んだ濃厚な一杯。
- 清湯(ちんたん): 9時間煮込み、上品で奥深い旨味を引き出した一杯。 それぞれのメニューに合わせて専用のタレを使い分けるこだわりが、唯一無二の味を生んでいます。
五感を刺激するトッピングの共演


- 自家製燻製チャーシュー: 運ばれてきた瞬間に鼻をくすぐる芳醇な香り。余分な脂を落とし、旨味が凝縮された絶品です。
- 極太メンマ: 繊維に沿ってホロリと解ける柔らかさは、まるで「さけるチーズ」のような食感。
- 牛すじ: デフォルトでトッピングされており、まさに牛づくしの一杯を楽しめます。
菅野製麺所の特製麺


小麦の風味が力強く、スープに負けない存在感の中細ストレート麺。茹で加減への細やかな気配りにより、しっかりとした歯応えと喉越しが楽しめます。
最後に楽しみたい「牛すじご飯」の裏技


甘辛いタレと青ネギの相性が抜群な「牛すじご飯」。そのまま食べても最高ですが、半分ほど食べたところで残ったラーメンのスープをかけて「おじや風」にするのが通の食べ方。最後の一滴まで牛の衝撃を堪能して、新店舗の誕生を待ちましょう。
ホスピタリティに満ちた空間

店内はL字型のカウンター約8席。特筆すべきは、店内の待機用ソファーです。 寒い日や雨の日でも、外で待たずとも良いこの配慮。ストロングスタイルな店とは一線を画す、店主の温かなホスピタリティが感じられます。

東長崎の街に灯る、新しい彩り





お店を後にし、東長崎の街を散策。駅前から続く昔ながらの住宅街と商店街には、人の生活が色濃く息づいています。
「らせん」のすぐ隣には、3月から酒とおばんざいのお店「てとら」がオープン予定。大規模な商店街とは違う、個人店が紡ぐこの街の彩りは、リニューアル後もきっと変わらず私たちを楽しませてくれるはずです。


📌 店舗情報

- 店名: 麺場らせん(2026年3月29日 現体制終了)
- 住所: 東京都豊島区長崎4-8-15
- 営業時間: 11:30〜15:00 / 18:00〜21:00(L.O. 共に15分前)
- 定休日: 月曜・木曜(変更あり)
- 備考: 券売機による現金支払い

