板橋区大谷口。静かな住宅街の中に、目を引く水色の外装が現れます。2021年12月にオープンして以来、地域の人々に愛され続けている「パン工房なないろ」を訪ねました。

住宅街に溶け込む、水色の可愛らしい外装

千川駅から徒歩15分、大山駅からは徒歩18分。巨大建造物で有名な大谷口給水所のほど近くに店を構える同店。

四角い窓の下に掲げられた店名が、どこか懐かしく温かい雰囲気を醸し出しています。

店内は4名までの入店制限があり、ゆったりとパンを選ぶことができます。L字型の棚には、焼きたての香ばしい香りが漂うパンがずらりと並びます。
独自の進化を遂げた「もっちりベーグル」の秘密

こちらを訪れるファンの多くが目指すのが、種類豊富なベーグルです。

店主の庄司さんは、板橋の名店「ブーランジェリーケン」で研鑽を積まれた経歴の持ち主。しかし、ここで提供されるベーグルは、ケンの代名詞である「むぎゅっとしたハード系」とは一線を画します。
「地域柄、ご高齢の方やお子様も多い。どなたでも美味しく食べられるように」

そんな思いから、あえて製法を変え、日本人の好みに合う「もっちり・ふんわり」とした食感を追求しているのだそう。まさに、街のニーズに寄り添う職人魂が感じられます。
選ぶ楽しさがあふれる、20種類以上のラインナップ

棚には驚くほど多彩なベーグルが並んでいます。



- お食事系: ツナマヨチーズ、ソーセージマヨネーズ、明太じゃがバター
- スイーツ系: クリームチーズ、アップルシナモン、クリームパン

さらに冷蔵ケースには、ボリューム満点のベーグルサンドやバスクチーズケーキ、メープルアップルパイも。

レジ横の「お買い得品(前日分)」やホットサンドも見逃せません。
子どもたちも夢中!おやつにぴったりの「わくわくするパン」たち
「パン工房なないろ」が幅広い世代に愛される理由のひとつは、子どもたちの目線に立ったメニューの豊富さです。

入り口を入ってすぐの特等席には、小さなお子様が思わず手に取りたくなるような、可愛らしくて食べやすい商品が並んでいます。

- おしりぱん: その名の通り、ぷっくりとした形がキュート。赤ちゃんのほっぺのような、ふわふわで優しい食感です。
- もちもちどーなっつ: お子様に不動の人気を誇る一品。おやつにぴったりのサイズ感と食感がたまりません。
- カヌレ・メレンゲ: 本格的ながら、子どもでも楽しめる甘いお菓子たち。

近隣にある板橋第十小学校の児童たちが、社会科見学で工房を訪れることもあるそうで、庄司さんの作るパンは子どもたちにとって「地元の親しみやすい味」として定着しています。

トレイとトングを手に、「今日はどれにしようかな?」と目を輝かせながらパンを選ぶ——そんな、住宅街のパン屋さんならではの微笑ましい光景が目に浮かびます。
パンを通じて日常に「彩り」を

店名「なないろ」の由来について、店主の庄司さんにお話を伺いました。
「パンを通じて日常に楽しみと彩りを添えたい」という願いと、庄司さんが好きな音楽のタイトルから名付けられたそうです。

愛知県出身の庄司さんは、高島平の人気店「下田流」の下田さんとも同時期に修行されていたとのこと。現在はお店に、近隣の小学生への工房見学を受け入れるなど、地域との絆を大切にしながらパンを焼き続けています。

日替わりメニューも多く、訪れるたびに新しい発見がある「パン工房なないろ」。
皆さんも、日々の暮らしに小さな彩りを添えに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
店舗情報

| 店名 | パン工房なないろ |
| 住所 | 東京都板橋区大谷口上町64-7 |
| 営業時間 | 10:00〜17:00(売り切れ次第閉店) |
| 定休日 | 月・日・祝日 |
| アクセス | 千川駅より徒歩15分 / 大山駅より徒歩18分 |
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